中国企画記事 特選

2004年8月22日記

台湾独立の動き粉砕を強調 中国国家主席
故トウ小平氏生誕100周年記念大会
現職幹部が勢揃い、朱前首相の姿も
 一九九七年に死去したかつての中国最高指導者、故トウ小平氏の生誕百周年記念大会が二十二日、北京の人民大会堂で開かれた。

 党や軍関係者約六千人が出席した同会場には胡錦濤国家主席や江沢民中央軍事委員会主席ら現職幹部が勢ぞろいし、朱鎔基前首相や薄一波元副首相、宋平元党政治局常務委員、劉華清元中央軍事委副主席ら高齢の元幹部らも多数出席した。

 中国中央テレビ(CCTV)の報道などによると、トウ小平氏を讃える記念講話を行った胡錦濤国家主席はトウ氏の三度の失脚と強運さを物語る復活劇に触れながら改革・開放路線の功績や「一国二制度」による高度な自治を保障する返還後の香港、マカオについての具体的新政策を高らかに讃えた。

 胡国家主席は一九八九年の天安門事件や冷戦終焉によるソ連・東欧諸国の崩壊についても触れ、「八〇年代末から九〇年代初頭にかけて国内外で政治危機が発生したが、トウ小平氏や老幹部らが四項目の基本原則を堅持したことで国家独立、尊厳、安全と安定を護持し、改革開放によって中国の特色ある社会主義を正確な方向へ導いた」とトウ氏の指導力が国家的危機を救ったと評価。

 また、台湾問題については「平和統一、一国二制度の基本方針を継続貫徹し、台湾同胞に対しては台湾独立を謀る分裂勢力に反対する」と述べ、「われわれは最大の誠意を持って平和統一への最大の努力を惜しまないが、台湾を中国と分割するいかなる策謀も粉砕する」と強く警告した。

一九九二年、八十八歳のトウ氏が突然、深センなどを視察した南方講話で中国の改革開放と社会主義現代化建設の新段階を迎える先鞭をつけたことについて「非凡な知略と勇気を持って重大な貢献をした」と全面評価した。

 一方、中国返還七周年を過ぎた香港では二十二日午前、香港島中心部のセントラル郵便総局で故トウ小平氏生誕百周年記念切手(写真右)の販売を開始。徹夜組を含め、切手の人気は上々だ。同記念切手は香港以外に一国二制度が施行されているマカオでも同時発売されている。
(04年8月22日記、深川耕治)
トウ=登ヘンにオオザト、セン=土ヘンに川