香港企画記事速報
2004年7月22日記

香港立法議会選、立候補受付始まる
民主派、親中派の議席を上回るか
 七月二十二日、香港の立法議会(写真右)選挙(定数六〇、九月十二日投開票)の立候補者受け付けが始まった。同選挙は住民による直接選挙枠(三〇議席)と業界団体などによる間接選挙枠(三〇議席)の二つの異なる選挙方式で同時に行われ、民主派と親中派の議席争奪戦となっている。(04年7月22日記、深川耕治、写真も)

 今回の選挙の争点は〇七年の香港行政長官の完全普通選挙の実現と〇八年の立法議会選の完全普通選挙実現の是非をめぐり、民主派の同主張と民主化に歯止めをかけたい中国の意向を反映させるため同実現に難色を示す親中派の主張のどちらが有権者の支持を集めるか、選択を迫る場となっている。

 前回の同選挙(二〇〇〇年)では、直接選挙枠(二十四議席)で民主派が十七議席に躍進、中国政府や親中派財界人の影響力が強い間接選挙枠(三十六議席)では親中派が三十議席を獲得し、立法議会は親中派による与党の議席が過半数を占めた。

 現在の議会勢力配分は親中派三十七、民主派二十二、中間派一となっているが、今回の選挙では直接選挙枠が三十議席にまで増えるため、民主派は議会の過半数奪取を最大目標に掲げている。一方、親中派は中国返還記念日の一日、民主化要求デモで五十三万人が参加したことを重く見て、二〇一二年の立法議会選挙の完全普通選挙実現を掲げ始めており、中国依存による景気回復を強調しながら議席の現状維持をめざす。

 同選挙の立候補受け付けは八月四日に締め切られ、本格的な選挙戦に突入する。二十二日、間接選挙枠では二十三人が立候補受け付けを済ませた(左図参照)。直接選挙枠では民主派各党が各選挙区の立候補者リストの配分で統一がなかなか図れず、「敵不動、我不動(敵が動かないので、自分も最後まで動けない)」との状況下、各政党は立候補者リストの正式発表をぎりぎりまで遅らせる構えで、最終調整には、なお時間がかかる見通しだ。