香港企画記事速報
2004年8月5日記

直接選挙枠30議席に90人の激戦 香港立法会議員選挙
 九月十二日投開票の第三期香港立法会議員選挙(定数60)の立候補届期間が八月四日、終了した(下表参照)。今回の選挙には地方区(一般有権者による直接選挙枠30議席)に九十人、効能別(業界別の間接選挙枠30議席)に七十二人、総計百六十二人が立候補した。

 香港基本法(ミニ憲法)に定められた通り、前回より直接選挙枠の議席数が六議席増え、直接選挙枠と間接選挙枠からそれぞれ三十議席を選出する。

 一般市民が投票する直接選挙枠では、昨今の民主化要求に後押しされた民主派勢力がどこまで議席数を確保できるかが注目されている。直接選挙枠では民主派四十三人と親中派三十八人が激突し、専門家の分析では民主派が二十一議席を死守すると予測。目標の総計三十議席に届くのは難しいとの見方を示唆している。

 一方、香港基本法二三条に基づく国家安全条例の立法化を支持したことで人気を落とした親中派政党、民主建港連盟(民建連)が巻き返しを図っている。民建連は昨年十一月の区議会選挙の大敗で党首を交代させたほか、今回の選挙では国家安全条例の立法化に賛成した一部の議員を名簿から除外した。

 また、親中派と目されながらも国家安全条例の法審議採決に土壇場で反対した連立与党、自由党は好調。前回、業界別枠で議席を得た自由党の田北俊(ジェームス・ティエン)主席と周梁淑怡(セリーナ・チョウ)副主席は直接選挙枠に回り、安定した基盤を持つ業界別枠には別の候補者を送り込んだ。

 このほか、業界別枠では、対立候補のいない十一人の自動当選が投票を待たずに確定している。

【香港立法会議員選挙(直接選挙枠30議席)の立候補状況】
選挙区 有権者数 議席数 民主派 親中派 その他
香港島 618451
九龍東 524896
九龍西 420259
新界東 770590
新界西 873031 13 13

【効能別間接選挙枠】
28の効能界(有権者数は199539人で先回より13.6%増にあたる23933人増)で30議席を確定する。労工界のみ議席数3で他は各一議席。

【香港立法会議員選挙での選挙枠内訳変遷】
立法会内訳 1998-2000年 2000-2004年 2004-2008年
直接選挙枠 20 24 30
功能別選挙枠 30 30 30
選挙委員会枠 10

【香港立法会】香港の議会。香港特別行政区が1997年7月1日にスタートして以降、立法権機関として機能してきた。98年7月1日、第一期立法会が二年間の任期で開始され、その後は四年ごとに選挙が行われている。2000年に第二期立法会選挙、そして今回の2004年9月12日に第三期立法会選挙の投開票が行われる。選挙投票時間は午前7時半から午後10時半まで。