香港企画記事速報
2004年10月1日記

香港で国慶節祝賀式典
愛国CM放送も開始
「政治改革で民心得たい」行政長官
急進的民主派は辞任要求
 新中国建国五十五周年の国慶節に当たる10月1日、香港では董建華行政長官が香港島湾仔(ワンチャイ)の香港コンベンションセンターで開催された国慶節祝賀式典で「施政改善を継続し、積極的に市民の要求に応えていきたい」と述べ、政治改革による民心掌握に努めていくことを強調した。先月三十日、訪中した香港代表団の代表として胡錦濤中国国家主席ら中国国家指導部と接見してとんぼ返りした董行政長官は胡国家主席が香港の民主派勢力とも対話を推進することを示唆する発言をしたことで、民主派の要求する民主化推進にも耳を傾けるスタンスを色濃く見せた。

 一日午前、湾仔の金紫荊広場で行われた国旗掲揚式では香港トップの董行政長官をはじめ、約三千人の香港市民らが参観。中国の五星紅旗や香港特別行政区旗が装着しているヘリが上空を飛び、ビクトリア湾に浮かぶ五隻の船から噴水が上がって国慶節を祝った。

 一方、九月十二日の香港立法会(議会)選挙で初当選した急進的民主派組織「四・五行動」のリーダー、梁国雄立法会議員は「四・五行動」メンバーらと共に董行政長官の辞任を訴える自作の棺桶を持ち出して抗議活動を行った(写真右)。国慶節祝賀式典会場に立法会議員として出席した梁氏は董行政長官が祝辞を述べている最中に「人民万歳、民主万歳、政治を人民に返せ」とシュプレヒコールをあげて保安要員に阻止されたが、大きな混乱には至らなかった。

 香港では一日から地元テレビ局で「国家に心を繋ごう」というテーマの愛国教育コマーシャル(写真左)が流れ始めており、同CMにはアテネ五輪の中国人金メダリストの劉翔氏、郭晶晶氏、田亮氏らが登場し、愛国心高揚による香港統治のイメージアップ効果を狙って董建華体制の支持率アップを促している。(深川耕治、04年10月1日記)