香港企画記事速報
2004年9月30日記

香港民主派も出席 中国国慶節祝賀行事
胡国家主席とも面会
 9月30日午後、董建華行政長官を団長とする香港の国慶節(十月一日の中国建国記念日)訪中団約二百人が北京の人民大会堂で胡錦濤中国国家主席ら中国指導部と接見した。香港の訪中団には中国政府が招待した穏健派の民主派議員九人も含まれ、民主化要求が一昨年から沸騰する香港での民主派と中央政府の政治的摩擦を抑制し、対話姿勢による柔軟な対応を示唆する狙いがあると見られる。

 三十日午後、人民大会堂で開かれた国慶節祝賀行事では、香港やマカオの訪中団が胡国家主席、温家宝首相、呉邦国全国人民代表大会常務委員長、賈慶林全国政治協商会議主席、曽慶紅国家副主席らに迎えられ、胡国家主席が祝辞を述べた

 胡国家主席は「今年上半期は中国経済が着実に発展し、香港経済も回復基調となり、香港、マカオの経済発展には自信が持てる。一つの問題に同一意見でない者同士が愛国愛港(香港を愛する)、愛澳(マカオを愛する)の共通の旗を振って同じ心で協調しながら発展していくことを希望する」と話し、香港の民主派勢力とも愛国愛港の共通精神で対話姿勢を推進することを示唆した。

 今回の訪中団に参加したのは九月十二日に行われた香港立法会(議会)選挙で当選した九人。最大野党・民主党の議員一人も含まれているが、急進的な民主派議員は招待すらされなかった。

 今回の訪中団に参加した香港の民主派議員で、民主党の単仲偕立法会議員は「気楽な気持ちで祝賀行事に参加できたが、われわれの意見が詳細に反映されるとは思えない。今後、中央政府と民主派の対話がさらに密接になっていくことは間違いない」と述べた。また、訪中した香港基本法四五条関心組の梁家傑立法会議員は「香港人の最大関心事は経済の安定成長。民主政治体制が確立してこそ、経済も発展できる」と香港の民意反映を中央政府に訴えている。(深川耕治、04年9月30日記)