中国企画記事 特選

2004年10月17日記

取引高公表せず閉幕 深センハイテクフェア
ようやく電気自動車登場 指紋認証システムも
 中国広東省深セン市で10月12日から開かれていた第6回ハイテクフェアが17日閉幕し、先回まで明らかにされてきた期間中の取引成立額は「国際慣例」を理由に初めて公表されなかった。

 今回のハイテクフェアには四十二カ国・地域から四千四十一社が展示参加し、同時に初めて専門人材の交流会も開かれ、専門職を求める高級人材約九万人が来場。海外の有名企業約一千五十社が約一万二千人の専門人材を求人し、専門人材の発掘にも力を入れた。

 同フェアは今年で六回目。先回は取引成立額が百二十八億三千八百万ドルだったが、今回は「フェアで商取引した海外企業が『商業機密に関わる内容』として取引額公表をいやがるケースが相次ぎ、今回は取引成立額は国際慣例に基づいて公表しない」(劉応力・深セン副市長)ことになった。

 今回は深セン市内の新都心に新設されたばかりの深センコンベンションセンターで初めて開催され、先回の約一・五倍規模となった。開幕式には呉儀副首相や薄熙来商務相ら中央政府幹部も出席。欧米や日本のハイテク関連メーカーが中国商務省の要請で多数出展した。

 今回の中国国内企業の出展で特徴的だったのは、自動車業界の躍進ぶり。〇八年の北京五輪を意識して、環境に優しいハイテク自動車をイメージする新型ハイブリッドカー(写真左)や新型電気自動車(写真右上)、電気タクシーなどが注目を集めた。セキュリティ機能を高めた指紋認証システムも深センの企業が出展し、欧米に劣らない指紋解析システムの構築を印象づけた。

 一方、出展した日本企業は、第三世代携帯電話や最新デジタルカメラ(写真右下)、ビデオカメラ、プラズマテレビ、液晶テレビなどで群を抜く技術力を示し、地元入場者に人気の的だった。(04年10月18日記、深川耕治、写真も)
セン=土ヘンに川。