中国企画記事 特選

2004年6月16日記



蒋彦永医師の夫人だけ釈放か 中国
15日に帰宅、夫の釈放求める
 北京の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)感染状況を中国政府が過小報告している実態を実名で内部告発していた中国人民解放軍三〇一病院の元外科主任医師・蒋彦永氏(73)とその妻・華仲尉さんが6月1日以降に中国当局に拘束されたとされる問題で、ロイター通信は蒋医師に親しい消息筋の話として妻の華仲尉さんだけが15日夜、釈放されて北京の自宅に戻り、夫である蒋医師の早期釈放を求めている、と報じた.

 同電では釈放された華夫人が蒋医師の早期釈放に楽観的と伝えているが、在米の実娘・蒋瑞さんは蒋医師が当局から起訴されている状態と見て憂慮している。

 また、香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」は、蒋医師の自筆とされる天安門事件の再評価を党や軍幹部に求める書簡内容が海外メディアを通して表面化したことが国家機密漏えい罪に当たるとして中国当局は蒋医師夫婦の米国への出国を許可せず、長期間拘留することで正式逮捕あるいは罪状を確定する可能性が濃厚と分析している。

 このほか、米国に拠点を置く中国語ウェブサイト「多維新聞網」によると、蒋医師は拘束後も中国の全国人民代表大会(国会)に天安門事件の再評価を求める書簡を送ったことが誤った行為であったとは認めず、釈放が遅れているとしている。(2004年6月16日記)