中国企画記事 特選

2004年9月5日記

反日感情の抑制を指示 江沢民氏
 香港誌「開放」最新号(九月号)が伝える権威ある消息筋によると、サッカーアジア杯で中国人サポーターが日本公使の車両を破壊したり、過激な反日愛国行為を続けたことを中国共産党への不満の裏返しと受け取った中国共産党の江沢民中央軍事委員会主席は国内各省市に反日行為が党の政権安定を揺るがしかねないとして抑制を指示した。

 江氏は最近の講話で「民間レベルの極端な民族主義感情は最終的には中国共産党政権に矛先を向きかねない。実際は、反日感情を借りた反中央感情であり、われわれはこの動きに警戒しなければならない」と話したという。

 江氏の講話後、中国各地では民間レベルでの反日行動が抑制され、八月中旬、浙江大学の学生が日本の中国への侵略行為に抗議するために「日本製品不買」を呼びかける内容のTシャツを販売しようとしたが、大学当局は事前に没収。学生がこのようなTシャツを着て街を歩けば処罰することを警告した。大学当局の措置は江氏が「反日行為による事件がコントロールできない事態になれば責任部局を処分する」と指示したことによるという。(04年9月5日記、深川耕治)