話題の人登場 2012年10月26日記(深川耕治)

   



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党大会前に露出が増えた/江沢民前中国国家主席

 9月22日、北京の国家大戯院で曽慶紅前国家副主席らと共にオペラ鑑賞に興じ、今月9日には北京で王冶坪夫人と共に上海海洋大学幹部らと接見。白髪が目立つが、意気軒昂に「21世紀は海洋の時代。資源の乏しいわが国は海洋事業の発展を極めて重視している」と語った。

 来月8日開会の第18回中国共産党大会を前に、現役を引退してなお、隠然たる政治力を残すこの人の動きが突如、活発化している。

 18回党大会で胡錦濤体制から習近平新指導部への世代交代が行われるが、最高指導部である政治局常務委員会は現行の9人から7人に減員され、習近平国家副主席、李克強副首相、張德江副首相(重慶市党委書記)、王岐山政治局委員、李源潮党中央組織部長、劉雲山党中央宣伝部長、張高麗天津市党委書記が内定候補として上がっている。

 このうち、習国家副主席は江氏が前回の党大会で常務委入りを自ら推挙しただけでなく、今回の常務委メンバー候補には張徳江氏、劉雲山氏が江氏直系の派閥であり、隠然たる政治力は、なお残っている。この時期、懸念される健康問題を払しょくして健在ぶりを対外的にアピールすることが中国の権力闘争では必要とされるのだ。

 党指導部の「院政」体質は江氏から胡錦涛国家主席に引き継がれ、今後、常務委の最大派閥は胡錦涛派となるが、政治局常務委で過半数を占めていた江派は軍や党指導部で急速に衰退しつつも残存し続ける。

 江蘇省揚州市生まれ。1989年、党総書記、党中央軍事委主席となり、2005年に完全引退。王冶坪夫人との間に二男。長男の江綿恒氏は中国科学院副院長。86歳。



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