話題の人登場 2012年6月23日記(深川耕治)

   



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中国初の女性宇宙飛行士として神舟9号に乗り込んだ劉洋少佐

 6月16日、内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターから宇宙船「神舟9号」で男性飛行士2人と共に飛び立ち、無人宇宙実験室「天宮1号」とのドッキング実験に成功するころには、人民解放軍が主導する宇宙開発の国威発揚宣伝によって、もはや国民的ヒロインとなってしまった。

 1963年、旧ソ連のテレシコワさん以来、57人目の女性飛行士。アジアでは日本人女性の向井千秋さん以来、二人目となる。

  「国によって大変ありがたい幸福を得られた」「夫や両親の理解と協力があってここまで来ることができた」と述べ、ドッキング成功時には「感覚良好。ドック内正常」と冷静に答え、地上の宇宙センターからは拍手が起こった。

 出身地の河南省林州や中学時代を過ごした鄭州には500人以上の記者らが親族らを取材。浮かび上がってくるのは、親孝行で実直、弁護士に憧れつつ、高校3年時に空軍の女性パイロット募集に自ら応募した普通の女の子の姿。しかし、入隊後は、視力や体力があり、学力も良かったため、持ち前の根性と責任感の強さから評価が高まり、トントン拍子で頭角を現した。空軍パイロットとして非常に優秀な成績で、2005年に結婚した後も週末しか帰宅できず、宇宙飛行士候補になってからは、訓練最優先の日々。

 「帰還後は子どもを出産して子育てしたい」というのが悲願。だが、これまでの女性宇宙飛行士は宇宙から期間後、出産しようとしても、流産や死産が全体の約4割を占め、リスクも伴う。中国初の女性愛国飛行士にとって、家庭の犠牲は想像を絶するものがありそうだ。

 1978年10月、河南省林州市生まれ。97年に入隊し、空軍パイロットとして1680時間の安全飛行を続けた。10年5月、中国第二陣宇宙飛行士となり、2年以上の訓練で飛行士専門技術総合審査に合格。12年3月、神舟9号の乗組員に選抜。中国人民解放軍宇宙飛行士チームの4級飛行士で少佐。既婚。



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