香港企画記事速報

2004年6月17日記


      民主派議員、行政長官と単独会談 香港
        回郷証問題、段階的解決で合意

 香港の民主派、野党・職工盟主席の劉千石立法会議員(写真)が6月17日、董建華行政長官と単独会談した。劉議員は以前から単独会談を要請し、董長官が了承して実現したもので、双方は中国政府と香港の民主派の意思疎通推進や回郷証(香港人が中国本土に入境するための許可証)問題について約三十分間話し合った。

 劉議員は董長官に対して「香港の民主派と中国政府の意思疎通をもっと推進できるように希望する」と要請。董長官は、香港の大半の民主派議員らが中国本土に入境する際、必要な回郷証を没収されて入境できないままになっている問題について「人道上の立場から一歩一歩解決していきたい」と述べるにとどまり、解決の具体的期限などには触れなかった。

 民主派を嫌う董長官が民主派議員と単独で会談するのは異例。天安門事件の再評価を中国政府に求める活動を香港で展開している香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会=司徒華主席)の常務委員だった劉議員は九日、「このまま中央政府と民主派が対立すれば双方討ち死にしてしまうだけ。意思疎通を行って双方が生き残るために支連会から離脱する」と意思表明したばかりだった。劉議員は回郷証を奪われたまま、広東省広州にいる病気の母親に再会することさえ許さない中国政府の政治工作に屈した形をとっていた。

 董長官は会談時、劉議員が端午節(旧暦五月五日、中国の国民的英雄・屈原の死を記念する日=今年は六月二十二日)までに中国本土への帰省が可能との楽観的な見方を示した。(04年6月17日記)