中国企画記事 特選

2004年6月16日記


コンドームの娯楽場配布案浮上 中国深セン
エイズ感染防止に抜本対策なく
 売春組織の摘発が後を絶たない中国広東省深セン市ではこのほど市衛生当局がついに市内の娯楽施設やホテル、宿泊施設などでコンドームを配布するエイズ対策案を打ち出し、本格的に検討される段階に入った。

 同市のエイズ感染動向調査結果によると、深セン市内のエイズ感染者のうち広東省外から流入した感染者が全体の五三・六%を占め、広東省内から同市内に流入した感染者が三三・九%、市外周辺から流入した感染者が二・六%で市内の感染者はわずか八・〇%だった。感染者のうち二十歳から四十歳までの感染者数は全体の約八二%に上っている。

 同市政府は公共施設でのエイズ検査ができる場所を設置するよう準備を進め、今月から宝安区の公共施設でエイズ検査を開始する予定となっており、年二回、市内各区でエイズ検査を実施する計画を立てている。

 香港と隣接する深センでは改革開放政策の恩恵で経済特区として急速な経済的発展を遂げたものの、貧富の格差から生まれる拝金主義も横行しており、大規模な売春組織が広東省外からも進出し、違法な性風俗産業が浸透することでエイズ感染者も増加の一途をたどっている。売春組織の摘発以外にエイズ防止の抜本的対策を行えない深セン市政府は娯楽施設や宿泊施設にコンドームを配布する対策案を検討しているが、欧米ではむしろ抜本対策に直結しない失敗例となっており、同市政府の苦闘は当分続きそうだ。(04年6月16日記)
セン=土ヘンに川。

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