台湾関連情報  2007年12月31日記  最新中国株情報 WINTRADE


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野党優勢、民進党は背水の陣 台湾立法委員選
国民党が単独過半数確保へ
与党連合決裂、総統選へ苦難続く
小政党は議席獲得困難
台連存亡危機、親民党のみ残存か
選挙改正で与党大敗も


 08年1月12日投票の台湾立法委員(国会議員)選挙まで10日を切った。従来の定数(225)をほぼ半減する小選挙区比例代表並立の新制度(定数113)で行われ、陳水扁総統が率いる与党・民進党と最大野党・国民党が3月22日の総統選に向けての前哨戦と位置づけ、激しい攻防戦を展開している。国民党が単独過半数(57議席)に届く圧勝の勢いを見せ、第二野党・親民党との協力も順調。与党連合を組んでいた台湾団結連盟(台連)は民進党の腐敗や政策手法をめぐり選挙協力できずに議席獲得すら難しく、民進党は少数与党のねじれ国会を最後まで打開できそうにない。(深川耕治=07年12月31日記)


二審の無罪判決を受け、支持者に握手を求められる国民党の馬英九総統候補
 台北高等法院(高裁)は07年12月28日、国民党の総統候補、馬英九前主席(57)が台北市長時代の市長経費を流用したとして検察庁から横領罪を問われた控訴審判決で、一審に引き続き、無罪を言い渡した。

 馬氏は同日、「どんなに高い山ても太陽の日差しを遮ることできない」との客家人の諺を用い、「検察が私の証言を歪曲し、記録を改ざんしたことは許せない。真実が私の無実を証明したが、出発点の一つに過ぎず、最難関の道の始まり」と述べ、民進党政権による圧力が強くても総統選を戦い抜く決意を示し、判決に対する思いを表明した。

 馬氏は市長在任中の1998年12月から〇06年7月までの間、市長経費の一部で交際費用にあてる「特別支出費」約1117万台湾ドル(約3900万円)を私的に流用したとして検察当局から07年2月に起訴され、直後に党主席を辞任し、総統選出馬を表明していた。同8月の一審に続く無罪判決は3月総統選に向けて清廉なイメージを何とか保持して有権者への信頼を回復し、直前の立法委員選や3月の総統選に「追い風」となってきた。

 二審判決直後の台湾紙「連合報」世論調査では、馬英九・蕭万長の国民党正副総統候補への支持率が52%で微増、民進党の謝長廷・蘇貞昌候補は23%で微減。同じく外省人系メディアである「中国時報」の世論調査も馬蕭ペアの支持率は45%、謝蘇ペアは24%で3月の総統選に向け、優勢を保ってきた国民党にとっては直前の立法委選にも支持率の底上げにつながってきている。

 「半世紀にわたる国民党政権時代の国民党不当資産を返還させ、国の資産を守って福祉向上すべきだ。国民党は不正蓄財を守って国の資産を貪り、少数の人々だけを豊かにしている」。07年12月29日、台北で民進党の立法委員候補を支援する集会に登壇した陳総統は民進党政権誕生前までの国民党の不正蓄財資産を返還するよう有権者に呼びかけ、国民党政権復活阻止の烽火を上げるようにかすれ声を振り絞って糾弾した。

 今選挙では、与党が求める「国民党の不当資産を返還させるべきか」と野党が求める「政権与党の腐敗追及を行うべきか」の二点を問う住民投票も実施され、民進党と国民党の信任投票の様相もはらむ。陳総統が民進党主席に返り咲き、国民党の資産返還を声高に訴えるのも、住民投票結果次第での総統選への影響力を狙ってのものだ。

 2004年12月11日の先回選挙以来、約3年1ヶ月ぶりとなる今選挙は、従来の中選挙区制から一変、小選挙区制に移行。議席数が113議席にほぼ半減するため、地元密着型の大政党に有利で、小政党は比例区生き残り以外、風前の灯火。圧倒的に不利になる。二大政党化がさらに進むのは必至だ。

 最大野党・国民党は馬英九人気を追い風に小選挙区で順調な集票固めを続け、60議席突破も現実味を帯び、単独過半数に達する勢い。陳総統の出身地である台南でも議席獲得の可能性が出ており、当選すれば陳政権に打撃となり、国民党にとっては総統選への弾みとなる。国民党は07年4月に就任した呉伯雄党主席の手腕で第二野党・親民党や無所属系との野党連合に成功し、親民党の候補者も国民党候補として小選挙区6人、比例4人が出馬。小選挙区と比例を合わせて4、5議席程度獲得できそうだ。

 選挙序盤で先手に出たのは劣勢が否めない与党・民進党。「台湾人意識」を高揚させる戦術を使い、「台湾」名義での国連加盟の是非を問う住民投票を推進。さらには「中正紀念堂」を「台湾民主記念館」に改名するなど正名政策による脱蒋介石化キャンペーンを展開し、台湾本土化路線で中間層の票獲得を目指したが、2期8年の政権実績への不満は根強く、地方経済の景気低迷で民進党の支持率は伸びないまま苦戦が続く。党主席を兼務する陳総統は今選挙で民進党の議席獲得目標を50議席に定め、すでに過半数割れを前提とした敗北宣言に近い戦況。50議席に届かない可能性も濃厚なほど劣勢だ。

 さらに民進党は李登輝前総統が陳総統と離反することで李氏が精神的指導を行っている台連との与党連合結成に失敗。台連の立法委員の中でも民進党に近い議員らは台連を除名されるか離党して党内の求心力が低下した。李氏は陳政権が推進する台湾名での国連加盟運動を「選挙の道具にしている」と反対し、陳政権の汚職腐敗体質を繰り返し痛烈批判。中道左派を含めた「第三勢力の再結集」を呼びかけて独自候補を擁立しているが党存亡の危機となる厳しい戦い。小選挙区での議席確保は難しく、比例で議席獲得できるかどうかの瀬戸際だ。

 小政党では議席獲得が微妙な統一派の新党のほか、台湾農民党や第三社会党などの新政党が「統一・独立」の二者択一しかない与野党の泥仕合体質に嫌気がさした有権者を取り込んで議席獲得を狙う。いずれも小選挙区での議席獲得は困難で、比例で得票5%を突破できるかが議席確保のめどだが、苦戦を強いられている。

【台湾立法委員選挙台湾の国会議員に当たる立法委員の選挙。一院制の立法院(国会=定数225)は今選挙から定数が113にほぼ半減。任期も三年から四年に延長する。選挙では小選挙区73(旧来は168)と先住民区6(同8)、比例代表34(同49)の議席枠を争う。比例代表では二つの支持政党を選んで投票する新方式に変わり、小政党の存亡との関わりが注目されている。

【台湾立法院での政党別議席数】

国民党90、民進党87、親民党20、台湾団結連盟8、無党団結連盟6、無所属6
(定数225、欠員8)

【2004年の立法委員選での政党別議席獲得数】
民主進歩党89
中国国民党79
親民党34
台湾団結連盟12
無党団結連盟6
新党1
無所属その他4


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