台湾関連情報  2007年11月8日記   最新中国株情報 WINTRADE


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「台湾」名での国連加盟へ聖火リレー完結 台湾
のべ10万人参加、住民投票へ弾み 与党・民進党
米中の反発も「共感」で啓蒙拡大 李前総統は難色
「中華民国」での国連復帰めざす 野党・国民党


 台湾名義での国連加盟を求める台湾住民の声を国際的にアピールしようと、台湾島内を11日間かけて一周する「聖火リレー」が11月3日、最終走者が完走して終了した。

 同リレーは国連憲章発効記念日の10月24日、台北の総統府前から「第一走者」の陳水扁総統がスタートして始まり、台湾島内を時計回りに約1200キロメートルをリレーしながらマラソンでのべ十万人が参加して走破。3日に最終走者らが「VT(ビクトリー台湾の略)」の人文字を描きながら陳総統や呂秀蓮副総統らを中心に総統府前に戻り、同運動に賛同する与党・民進党系の支持者らから大きな歓声が沸き上がった。

 同活動はさながら、民進党の総決起集会の様相。陳総統、呂秀蓮副総統をはじめ、総統選に出馬している謝長廷総統候補や蘇貞昌副総統候補、民進党幹部らの顔がすべてそろった。

 国連加盟活動は、北京五輪の聖火リレーの台湾通過を拒否したことに代わるイベントで、陳総統は来年3月22日の総統選と同時に台湾名での国連加盟の是非を問う住民投票実施を打ち出し、総統選での民進党支持と同投票への啓発効果に弾みを付けようと催された。

 台湾独立を警戒する中国は、現段階で猛抗議すれば中国への対抗意識や反発から台湾人アイデンティティの高揚につながると見て柔軟姿勢だが、今後の動向次第で緊張が高まる可能性も孕(はら)む。李登輝前総統は総統選で巻き返しを図る目的のみの民進党主導の国連加盟活動を中国や米国を闇雲に刺激する「危険な火遊び」と警告し、一線を画す。

 現状維持を求める米国も同活動を「台湾独立を支持せず、中台関係の一方的な現状変更には反対」と非難しているが、台湾与党・民進党としては幅広い住民の意識を国連加盟運動へ向けさせ、地道な啓蒙が台湾人意識を高めて総統選でも有利に働くと見ている。

 国連加盟は多くの台湾人が共感するテーマ。陳総統は同リレー開始時、「台湾と中国は一辺一国(それぞれ別の国)であり、台湾名での国連加盟は民意」「中国が五輪を利用し、台湾の国家としての地位を矮小化したことへの抗議でもある」と述べていた。

 陳政権は10月24日を「台湾国連日」として独自制定し、あえて五輪の聖火リレーを模したパフォーマンスで内外に国連加盟運動の意義をアピール。3日夜、同リレーを締めくくる集会には約5万人が参加。陳総統は「中国は中国、台湾は台湾。台湾名での国連加盟に賛同する署名は二日時点で目標の百万人を超える二百六十八万人を突破し、来年3月の住民投票では目標の一千万票獲得を目指したい」と述べた。

 民進党は「台湾」として国連に新規加盟を目指し、その加盟申請を問う来年三月の住民投票で住民の総意として公認されることを目標に掲げる。投票実施に必要な署名数は有権者数の5%(約82万人)ですでに突破。投票率が50%を超えて賛成が過半数になれば成立するが、加盟実現は国連加盟各国の支持なくしては現実的には不可能。「千里の道も一歩から」という遠い道程が続く。

 一方、総統選で優勢を維持する最大野党・国民党の馬英九総統候補は「中華民国」の国連復帰をめざす国民党独自の国連復帰運動を展開。物価上昇や景気低迷で不満のくすぶる住民に対して景気回復重視を訴えながら国連復帰の運動を展開するため党支持者らとサイクリング自転車に乗って全島リレーで回り、民進党と違う「国連復帰」をアピールしている。

 来年一月の立法委員(国会議員)選、同三月の総統選を控え、国連加盟をめぐる世論分裂は与野党攻防の激しさを物語り、台湾を二分する論争は着地点が見いだせない状況が続く。(台北・深川耕治、写真も=07年11月8日記)
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