中国企画記事 特選

2004年7月25日記

楊斌氏、瀋陽で軟禁状態 懲役刑は続行 中国遼寧省
テーマパーク内を車で運転も
 中国紙「中国経営報」7月26日付(オンライン版)によると、北朝鮮の新義州特別行政区長官に一昨年九月に任命された後、中国当局に逮捕され詐欺罪などで服役していたオランダ国籍の華人実業家、楊斌氏(写真右)が最近になって拘束施設から遼寧省瀋陽市内の自身の建設したテーマパーク「オランダ村」内へ軟禁状態に移された。楊氏自身が車を運転してテーマパーク内を移動している姿が地元タクシー運転手にも目撃されているという。

 楊斌氏は二〇〇二年九月、北朝鮮の新義州特別行政区行政長官に任命されたが、自身が経営する欧亜グループ傘下のテーマパーク「オランダ村」の違法経営に絡み、詐欺罪や贈収賄罪などの容疑で同年十一月に中国当局から逮捕され、昨年七月、懲役十八年の有罪判決を受けていた。

 瀋陽の新観光名所として稼働し始めていたオランダ村が経営トップの逮捕で頓挫したことは瀋陽市政府にとっても経済的な打撃を被った。瀋陽市政府はオランダ村の財務処理のために多額の債務に関する再編策を打診したが、楊氏は拒否。オランダ村の経営再建のために楊氏の直接関与が必要不可欠と捉えていた市政府側の意向が反映して出獄が早まると信じていた楊氏は二月、自身の委託する企業に外資導入を図ることで市政府にオランダ村の土地使用手続きの補てんを申請していた。

オランダ村で軟禁状態の楊氏には拘留施設の副署長が監視を担当。楊氏の友人の話では楊氏がオランダ村内にアルミニウム合金の窓枠工場を建設して監獄に提供する案を打診しているが、監獄側は同提案を前向きに受け止めているものの、正式には受理していないという。
(04年7月25日記=深川耕治)