話題の人登場 2008年8月14日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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チョウザメ5匹を中国から贈呈された香港海洋公園のアラン・ジーマン総裁

 中国農業省から六月に贈呈された貴重なカラチョウザメ五匹のうち一匹が香港海洋公園(オーシャンパーク)で同月二十三日、同じ水槽内を泳いでいたオニカマスに食われて死亡。新たなカラチョウザメ五匹が中国から贈呈され、北京五輪開幕日の八月八日から一般公開されている。

 カラチョウザメは世界最古の脊椎動物で、中国では貴重な水生野生動物としてパンダと同様に国宝級の扱いをしている。最初に贈呈されたカラチョウザメ五匹は北京五輪にちなんだ五つの輪を象徴していたため、一匹が死亡したことで新たに一匹だけが贈呈されるものと見られていたが、中国水生野生動物保護協会は新たに五匹を贈呈すると決定。

 最初の四匹は海水で飼育されているが、新たな五匹は淡水で飼育されてきたため、新たな五匹だけを専用水槽に入れて一般公開する予定。五匹は前回贈呈されたものよりも大きく、体長二メートル前後。吉報に対し、「最善の環境設定を行うが、人も動物も生き物だからすべて大丈夫というわけにはいかない」「五匹が海水に慣れる年内には九匹一緒に展示できるようになるでしょう。五匹だったチョウザメが九匹に増えるとは、災い転じて福となる」と話題性から見物客が増えることに期待感をにじましている。

 同公園は昨年、開園三十周年を迎え、返還十周年とも重なり、これまで中国から貸与されたパンダ二頭以外に新たにつがいのパンダ二頭が貸与され、入場者数も順調に伸びている。

 本人の香港での事業成功は広く知られる。 八一年、香港の中心地セントラル(中環)の飲み屋街・蘭桂芳に独自スタイルの西洋式バー「カリフォルニア」をオープンし、大盛況。〇四年には同エリア一帯の不動産約七割を所有するまでになり、香港人から「蘭桂芳(ランカイフォン)の父」と評されるまでになった。

 一九九九年に香港ディズニーランド開園が決まり、同公園は寂れてしまうとの危機感が高まったが、「蘭桂芳の父」と呼ばれる本人が同パークの最高責任者(主席)に抜てきされ、起死回生。香港ディズニーランドと対抗せず、広い敷地を生かした独自戦略が中国人観光客数を増やし、いまや、「敷地が狭くて入場料が高い」と批判される香港ディズニーランド低迷と明暗を分ける成功例(九七年の入園者八十万人が〇七年には四百五十万人)として経営手腕が高く評価されている。

 ドイツ生まれ。八歳の時、父親が死去し、母子家庭でカナダ・ケベックに移民。十三歳で新聞配達やレストランの清掃係などのアルバイトを始め、十六歳で事業に成功。学生で初めて自動車を購入し、十七歳でファッション業界に進出。十九歳で香港に移り住み、二十歳で億万長者に。〇四年、香港海洋公園主席に委任され、同年、香港政府から金紫荊星章を授与された。五十八歳。(深川耕治=08年8月14日記)


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