香港企画記事速報
2007年12月3日記 深川耕治


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陳方安生氏が当選 香港立法会補選
民主化退潮、知名度で跳ね返す
葉劉氏敗北、来年再出馬へ
親中派の猛追、民主派が制す


当選した陳方安生氏
 12月2日投票の香港立法会(議会=定数60)補欠選挙は即日開票され、民主派の支持を受けた陳方安生(アンソン・チャン)元政務官(67)が175874票で初当選、親中派の後押しを受ける葉劉淑儀(レジーナ・イップ)元保安局長(57)は137550票で次点に終わった。(香港・深川耕治=07年12月3日記)


 同補選は親中派最大政党・民主建港連盟(民建連)の馬力前主席が8月、死去したことに伴い、香港島区(有権者約62万人)で8人が立候補して選挙戦を展開。事実上、民主派と親中派を代表する元女性高官二人の一騎打ちで、投票率は前回行われた04年の立法会選に比べて4.56ポイント下回る52.06%。

 最大の争点は2012年の行政長官選、立法会議員選が完全な直接選挙制を導入するかどうかの是非。陳方氏は政務官時代から中国の香港統治介入に反対する立場で欧米メディアから「香港の良心」と評され、区議選での民主派大敗で苦戦を強いられる危機感をバネに民主派を結束させ、大半の選挙民が強い関心を示す2012年の直接選挙導入を強く訴えていた。

落選しても来年9月14日投票の立法会議員選挙に再出馬する予定の葉劉淑儀氏
 陳方氏は当選確定直後、「勝利は私個人のものではなく、民主化を熱愛する香港人のものだ。選挙民の視線は普通選挙の早期実現問題に強く向いている」と勝利宣言。約三万八千票差で落選した葉劉氏は「来年の立法会議員選に再出馬する」と述べ、同補選からわずか10ヶ月後に実施される来年9月14日の立法会議員選(香港島区)で陳方氏と再び争う決意を表明した。

 選挙序盤、知名度を生かした陳方氏が大きくリードしていたが、選挙終盤にさしかかる11月18日の香港区議会(地方議会)選挙では親中派の民建連が議席を大きく伸ばして躍進、民主派は大敗。最終盤で民主化退潮と景気堅調を追い風と見た親中派が葉劉氏を再度強く後押しして急追し、約3万8千票差まで縮めた形だ。

 同選挙は民主派と親中派を代表する二人の元女性高官同士の闘いとして注目を集め、中国返還十年を過ぎた香港の民主化を問う選挙民の支持度を見る上で中央政府も強い関心を寄せていた。

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