中国企画記事 特選

2004年8月30日記

東山島での軍事演習終了か 中国人民解放軍
天候不良や一時中断など憶測交錯
 台湾国防部スポークスマンは8月30日、中国福建省南部沿岸の東山島で大規模な軍事演習を行っていた中国人民解放軍陸海空三軍の部隊が最近になって段階的に兵士を撤収させ、現地に兵員がほぼ残っていないことを明らかにした。演習が完全に終了したのか、一時中断なのかは不明。

 台湾侵攻を想定したコードネーム「212工程試験」と名付けられた同演習は、七月から陸海空軍三軍合同で約一万八千人の兵力を動員して行われ、台湾海峡での制空権奪取を主目的に展開、最新兵器を投入して続けられていた。

 8月30日付の台湾紙「中国時報」によると、中国軍の部隊引き揚げは台風などによる天候不順や米大統領選を目前に対米関係を配慮した動き、とか、内部の政治闘争、米国の台湾へのイージス艦売却など特別な軍事兵器購入予算案通過など複雑な原因が絡み合っているとの見方が台湾内で錯綜している。

 また、香港誌「開放」八月号によると、七月二十二日、中国軍トップの江沢民中央軍事委員会主席はわずか一日だけ東山島を視察し、軍幹部と接見。翌二十三日には浙江省東北部の普陀山を訪れて焼香しており、滞在日数から見ても同演習の重要度は以前ほど高くない。

 中央通信社電では、人民解放軍の動向に詳しい専門家の話として、東山島での演習規模は徐々に小さくなっており、今年の演習は当初、七月末から八月いっぱいまで行う予定だったものを前倒しで終了したもので突然の変更ではないと伝えている。(04年8月30日記、深川耕治)