中国企画記事 特選

2004年8月7日記

中国敗北なら天安門広場で座り込みも 中国
場外でも保安強化へ
香港では日本やや有利との観測/日本サポーター7000人は特別保護
 8月7日夜、北京市中心部の工人体育場で行われるサッカーアジア杯の決勝戦(日本対中国)は中国政府が四年後の北京五輪への威信をかけ、毎年行われる北京の全国人民代表大会や全国政治協商会議開会時の厳戒態勢に匹敵する徹底した厳戒態勢を敷いて不測の事態に備えている。「もし、中国が勝ったら天安門広場で祝勝し、負けたらみんなで座り込む」との中国人サポーターの動きもあり、場外でも保安強化が行われている。

 同決勝戦が行われている工人体育場は収容人数が約七万一千人。そのうち、日本側サポーターは約七千人(北京の日本人留学生一千七百人、その他の北京在住の日本人四千人など)で、北京の警察当局は七千人の日本サポーターを特別保護する厳戒態勢を敷いた。

 中国系香港紙「大公報」(七日付)によると、同決勝戦での保安要員は約一万人で、制服警官は六千人。そのうち二千人の警官が日本側サポーターの保安にあたっている。同紙が伝える北京の関係者筋によると、「警備体制は全人代や政協の開会期間での厳しい警備に匹敵する」と表現するほどの警備状況だ。

 同決勝戦のチケットは二百元(一元=十三円)、四百元のものが三−四倍にまで値上げして売り込むダフ屋も現れ、中国の若年世代のサッカーファンは、異常なチケットつり上げで直接観戦できない憤りを試合後にぶつける可能性を示唆している。香港紙「りんご日報」(七日付)の北京発の報道によると、中国人サッカーファンの間では決勝戦で中国が勝った場合、天安門広場に集まって祝勝し、負けた場合、天安門広場で座り込みを行う、との計画をしているという。

 北京市中心部にある工人体育場は天安門広場や若者が集まる三里屯が比較的近く、場外での混乱が十分予想される事態だ。

 香港では香港競馬会が行っているサッカーくじで日本チームの掛け率が二・八、中国チームが二・三となっており、やや日本有利との見方をしている。マカオのサッカーくじでも日本が二・七、中国が二・三となっており、過去の日中戦のデータを分析すれば、中国がホスト国であったとしても日本がやや有利との冷静な見方をしている。(04年8月7日記、深川耕治)

【1975年以降のサッカー日中戦の勝敗結果】
2003年12月4日  日本対中国(2対0)
2000年10月26日 日本対中国(3対2)
2000年3月15日  日本対中国(0対0)
1998年3月7日   日本対中国(0対2)
1996年12月12日 日本対中国(1対0)
1995年2月23日  日本対中国(2対1)
1992年11月6日  日本対中国(2対0)
1992年8月24日  日本対中国(2対0)
1990年7月29日  日本対中国(0対1)
1989年5月10日  日本対中国(2対2)
1988年6月2日   日本対中国(0対3)
1987年10月26日 日本対中国(0対2)
1987年10月4日  日本対中国(1対0)
1984年5月31日  日本対中国(1対0)
1981年6月2日   日本対中国(0対0)
1980年12月26日 日本対中国(0対1)
1980年6月11日  日本対中国(0対1)
1975年6月23日  日本対中国(1対2)