話題の人登場 2011年1月26日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO








台湾貧困層に約14億円援助する中国の慈善事業家、陳光標氏

 極貧の幼少期、兄弟姉妹が餓死する経験を持ち、中医師(中国伝統医学の医師)として医療従事者となった後、2003年に建設資材のリサイクルを行う江蘇黄埔再生資源利用有限公司を創業して富豪になった。

 2009年の寄付金総額が中国トップになると、米フォーブス誌は「アジアの慈善英雄」と評すほど。キリスト教に根ざした欧米の慈善精神と違い、中国では企業収益の一部を社会還元する伝統がないことを憂慮し、「中国の他の企業家も取り組んでほしい」との意味合いから、札束を壁のように積んで慈善事業を行い、過去の慈善事業の実績を大々的に宣伝。国内では物議を醸し、賛否両論あった。

 1月27日から本人を含めた中国大陸の企業家50人が台湾入りし、各地域を巡回しながら貧困家庭や一人暮らしの老人、地震被害者などに現金1万台湾ドル(約3万円)以上を配ったり、現金に代わる物資を配給する予定。支援総額は5億台湾ドル(14億円)に上る。

 台湾側は「(中国大陸の)統一戦略に利用されないよう望む」と警戒感も根強く、桃園県では受け入れ拒否、新北県では保留して活動内容を注視している地方自治体もある一方、新竹県や南投県のように歓迎する自治体もある。

 本人が創業したリサイクル企業では建設取り壊し時のコンクリートや廃材を環境汚染にならないように無害化する技術や生活ゴミ処理技術を開発。道路舗装や建材リサイクル事業を展開して急成長した。同社純利益の半分以上を慈善事業に注ぎ込み、本人の個人資産約50億元(1元=13円)も「世を去る時、全財産を慈善団体に寄付する」と宣言している。

 2009年には北京でマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏や米投資家のウォーレン・バフェット氏と直接意見交換し、欧米企業が企業収益の一部を慈善事業に充てる姿に感動。バフェット氏が「自分の財産の半分を慈善事業に差し出す」と表明したことについて「尊敬し、感動した」と感想を述べた上で公開書簡で「私がこの世を去る時には自分のすべての財産を慈善団体に寄付する」と宣言し、内外の注目を集めている。

 2008年に発生した四川大地震では江蘇黄埔再生資源利用有限公司として救援隊を結成。生き埋めになった6000人以上を掘り出し、128人の命を救うことができたと表明。震災地に対する寄付は総額2130万元(約2億6500万円)。テント2300張、ラジオ2万3000台、テレビ1000台、扇風機1500台など様々だ。

 江蘇省淮安市泗洪県生まれ。祖籍は安徽省。南京中医学院卒業後、南京大学商学部修士号を取得し、清華大学経済管理学院EMBA(経営学修士)を取得。昨年10月までに累計約13億元を寄付。既婚で二人の子供がいる。42歳。



最新中国株情報 WINTRADE

バックナンバー