話題の人登場 2012年1月6日記(深川耕治)

   



  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO








台湾立法委員選に出馬している陳水扁前総統の長男・陳致中氏

 1月14日投開票の台湾総統選は与野党が伯仲し、最終盤に突入している。

 民進党政権時代の“負の遺産”は無期懲役刑に服している陳水扁前総統夫婦であり、その長男である本人の政治動向は、与野党にとって様々な影響を及ぼしている。

 汚職で名声が地に落ちたはずの陳前総統だが、台湾南部での熱狂的支持はなお残る。2010年11月、陳家の“威光”を追い風に高雄市議選でトップ当選したが、昨年8月、国務機密費をめぐる偽証罪で懲役3月の実刑を受けて高雄市議を解任された。その直後、突然、総統選と同時に行われる立法委員(国会議員)選に高雄第9選挙区から立候補することを公表。与党・国民党(林国正氏)、野党・民進党(郭●成氏)とも立候補者を確定させていただけに、無所属による鞍替え出馬は、与野党に大きな衝撃を与えた。

 12月31日、母(呉淑珍・前総統夫人)方の祖母、呉王霞さん(享年85)が病死したことに伴い、1月2日、「息子が当選すれば民進党の勝利に寄与できる」「(立法委員選で息子と同選挙区の)郭●(王ヘンにツクリが文)成・民進党所属候補には選挙で過去3度応援してあげたが、一度も獄中接見にすら来ない」などと書かれた陳前総統の獄中公開書簡を姉・陳幸、さんと共に記者発表。

 1月4日、高雄市内の街頭演説では、再選を目指す馬英九総統が高雄入りしてニアミスしそうになり、「馬英九、辞任せよ」と呼びかけるなど、選挙戦はヒートアップしている。

 1月6日、呉王霞さんの通夜には陳前総統も参加を許可され、本人を含め、家族が再開。さながら、“弔い選挙”の様相を呈し、台湾選挙民の投票心理を微妙に揺さぶっている。

 1979年1月、台北生まれ。台湾大学法律学科卒業後、海軍入隊。その後、米カリフォルニア大学バークレー校で法学修士取得。2006年、民進党に入党。09年、同党を退党。 黄■(叡のヘンの部分)観夫人との間に一女。33歳。




バックナンバー