話題の人登場2007年7月14日記(深川耕治)   最新中国株情報 WINTRADE

   



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無党派から中国衛生相に就任した陳竺氏

 改革開放政策が始まって以来、初めて無党派から国務院(政府)部門の部長(閣僚)に任命された。六月二十九日に全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会が衛生相として任命。中国共産党員だけが閣僚に就くこれまでの人事が専門家優先に徐々に変わり、十月の第十七回党大会の人事にも微妙な影響を与えそうだ。

衛生相だった高強氏を次官に降格したのも異例だ。中国科学院副院長の陳竺氏が衛生相に抜擢されたことは専門化が必要な閣僚ポスト人事として内外の注目を浴びた。

 中国共産党の入党経験がなく、政党に属していない無党派。文化大革命中の一九七〇年から六年間、江西省で辛い下放生活を経験した。上海第二医学学院で血液病学を専攻し、フランス留学を経て人ゲノム研究にも打ち込んだ。医師としての経験があり、血液学や分子生物学の領域で研究成果を上げている。血液学、分子生物学などの分野で研究成果を上げており、白血病と遺伝子研究での功績は大きい。

 七月六日、広東省東部の汕頭(スワトー)大学で行った陳衛生相の報告「ゲノム研究から薬物新体系創造」は大反響を起こし、各メディアの質問責めにあった。白血病の研究者でもあり、「白血病を含め、ガン治療については従来、ガン細胞の壊滅が治療法としていたが、ガン細胞を良性細胞に変える“教育療法”、“誘導療法”こそ完治させる一つの方法だ」とガン治療に対する最近のとらえ方を披瀝(れき)。

 「バイオテクノロジーが発達する現代、西洋医学と中国医学がますます同じ方向に向かい、中国医学の現代化が非常に重要であり、国家的な医薬の新体系化を提出する鍵となる」とも話す。今後、十三億の人口を抱える中国の医療改革をどのように推進していくか、医療専門家としての経験だけでなく、官僚としての実務能力も試される重責を担う。

 江蘇省鎮江生まれ。一九八一年上海交通大学医学院修士課程修了。八九年、パリ第七大学で博士号取得。その後、中国科学院副院長、国際科学院協作組織主席、上海血液学研究所長などを経て第十期全国政治協商会議委員となり、〇七年六月二十九日、全人代常務委員会が無党派として中国衛生相に任命。父・陳家倫氏、母・許曼音氏はそろって内分泌科の専門家。陳賽娟夫人は白血病の研究で高い評価を上げ、中国工程院院士。二人は上海第二医科大学の研究生時代、クラスメイトだった。五十四歳。


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