マカオ関連記事   04年8月29日記


現職の何行政長官が再選 マカオ
無風選挙、得票率99%に
 8月29日に投開票されたマカオ特別行政区の第二回行政長官選挙は現職の何厚●行政長官(49)=写真右下=が選挙委員三百人の間接投票(一人一票)で二百九十六票を獲得して再選を果たした。

 マカオ特別行政区政府のトップを決めるマカオ行政長官選挙は三百人の選挙委員による間接選挙。立候補には五十人以上の選挙委員による推薦が必要で、何長官は先月二十七日、選挙委員三百人のうち九九%を占める二百九十七人の推薦を集めて立候補届を提出し、事実上の再選が決まっていた。

 同選挙は二十九日午前十時(日本時間同十一時)からマカオタワーコンベンションセンター四階で開始され、選挙人二百九十九人が投票し、何氏が二百九十六票を獲得(得票率九九%、白票は三票)。同選挙管理委員会の朱健主席は同日午前、何行政長官の再選を宣布した。

 当選後の記者会見で何行政長官は「第二期の組閣人事に大きな変動は考えておらず、マカオ基本法(ミニ憲法)による『一国二制度』、『澳人治澳(マカオ人によるマカオ自治)』を遵守しながら経済発展に力を注ぎたい。今後五年間の任期中、高い危機感を保ちながら課題処理していく」と語った。

 九九年十二月、ポルトガルから中国に返還されたマカオは任期五年の行政長官に何行政長官が就任し、治安安定やカジノ経営の許認可権を複数の企業に与えたことで観光産業が健全な成長を続け、〇三年の経済成長率は前年比一五・二%増を記録。失業率も〇一年が六・四%、〇三年は六・〇%で徐々に減っており、観光客数も〇三年が一千百八十八万人で前年比約三十五万人増となっている。

 十二月二十日のマカオ返還記念日に何行政長官は二期目の就任式を行い、〇九年十二月までの五年間、人口四十四万八千五百人のマカオ特別行政区トップとして舵取りを続ける。

【何厚●(か・こうか)】 1955年3月、広東省番禺市生まれ(本籍はマカオ)。地場大手の大豊銀行創設者の故・何賢氏の第5子。カナダのトロント大学を卒業して会計士業などを営み、父の立てたマカオ大豊銀行社長を引き継いだ。1999年5月15日、マカオ特別行政区第1回行政長官選挙で当選。99年12月20日、ポルトガル領だったマカオの中国返還に伴い現職就任。結婚して一男一女がいる。49歳。
●=金ヘンに華
(04年8月29日記、深川耕治)