中国企画記事 特選

2004年7月23日記

海上訓練から三軍合同演習へ 中国軍
東山島で兵数1万8千人
●州港を封鎖、海上補給訓練も
 七月二十三日付の中国系香港紙「文匯報」福建省アモイ電によると、福建省南部沿岸の東山島で数ヶ月間にわたった中国人民解放軍一万八千人による海上適応訓練がほぼ終了し、近日中に陸海空三軍による合同軍事演習が福建省と広東省の境界線上の海域で展開される。(04年7月23日記、深川耕治)

 コードネーム「212工程試験」と名付けられた今回の軍事演習は空対地ミサイル「KN59M」搭載のロシア製戦闘機「スホイ27」や中距離戦闘爆撃機「飛豹(FBC−1)」、運輸機「伊爾76」、武装ヘリ「直9」現代級駆逐艦、キーロフ級潜水艦、戦術弾道ミサイル「東風15号」、地対空ミサイル「S300PMU1」、地対空ミサイル「道爾M1」など最新鋭の武器を投入。

 また、同紙は最新鋭の戦闘爆撃機スホイ30MKを写真入りで掲載(写真右)し、「空中で向かうところ敵なし」との説明までして同機の参加を示唆。中国軍が台湾海峡の「制空権」奪取へ強い決意を表していることを伝えた。

 台湾本島西側海岸部の地形に似ているとされる東山島で行われる陸海空軍による台湾上陸を想定した合同軍事演習は一九九六年以降、毎年のように行われ、今年は八回目。〇一年の「東海六号」と名付けられた同演習では最大規模の十万人の兵力が参加し、今回はこれより兵力が小規模なものの、演習目標を台湾海峡の制空権奪取と明確に定めたことが特徴だ。今回の軍事演習は中央軍事委員会の主導下、福建省と広東省当局が中心となって行われている。

 同紙によると、二十二日、福建省●州港の周辺海域で福建軍区による海上後勤補給の軍事訓練が約一万人の兵力を投入して行われ、●州港が約五時間封鎖された。同訓練には東山島で演習中の兵士や現地予備役部隊も参加、アモイ湾に停泊する民間商船も徴用されたとしている。

 同情報が正しいとすれば、二十二日に行われたと伝えられるアモイ、広東省スワトー空域の臨時軍事演習は同軍事訓練と密接に関わったものと見られる。
●=サンズイに章