中国企画記事 特選

2004年11月11日記

中ロ国境に大型カジノ建設へ 中国黒竜江省
中国企業が投資、来年末に完成

 中国とロシアの国境沿いにある黒竜江省綏芬河市で香港上場企業である世茂中国(シマオ・チャイナ)の親会社、中国の世茂集団(許栄茂総裁)が来年末までに巨大カジノ施設を建設する。建設場所は中ロ国境の免税貿易ゾーンにあるホテル。地方政府高官が極秘でマカオのカジノへ行き、相次いで公金横領賭博をしていたことが発覚して厳しい批判にさらされる中、両国の法律に準拠した厳格な経営を行うという。

 国境免税貿易ゾーンは綏芬河市とロシア側海浜地区の双方にまたがる総面積四・五平方`bの場所で、第一期工事の総投資額は百億元(一千三百億円)、二〇一〇年に完成予定だ。

 免税貿易ゾーンが完成すれば、多様な博覧会や観光、商業貿易施設の建設など多角的な国境の地の利を生かしたエリアとなり、マカオのような観光と貿易、カジノなどの産業振興ができるとしている。同ゾーンでは三つのファイブスター級ホテルが来年末までにオープン予定。完成されたホテルの中に賭博場を附設する。

 許総裁は「カジノの経営業務はロシアの法令に準拠したもので、ロシアの多くのホテルで設けられた賭博場と同じ形式」と既存の法律に抵触しないことを説明。ロシア側も「極秘の内容は一切ない」としてロシアの法律を遵守したカジノ経営であることを強調している。(04年11月11日記、深川耕治)