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初の民営銀行、上場手続き不備か 中国

 中国広東省の広州紙「新快報」(十六日付)は、香港でのH株(レッドチップス)上場を準備している中国初の民営銀行「中国民生銀行」が二〇〇〇年に株主総会で企業登録名称を決議する際、参加していない理事のサインを入れて登録不実記載を行い、大株主の東方集団が六千万元(九億元)相当分の株券を不正に入手していた、と報じた。

 不正疑惑を同紙に告発した同行元理事の邱影新深セン前進科学技術開発有限公司会長は、当時の株式総会に欠席したにもかかわらず、理事会で決定された企業名称登録決議で自身のサインが何者かによって署名されていることを現物書類を通して訴えている。

 同行は当時の株式総会での企業登録決議を通して国家商工総局に名称を「中国民生銀行株式有限公司」に申請し、正式上場したとされる。中国民生銀行理事会弁公室は同報道について、所有している資料や手続きは規定に沿った合法であり、調査研究中としている。

 中国民生銀行は一九九六年一月、北京で成立した中国初の民営の全国商業銀行で二〇〇〇年十二月十九日、上海A株に上場している。資産総額は三千六百億元(約五兆四千億円)で昨年七月に出版された英国の銀行専門誌では全世界一千行の銀行のうちランキングが三百七十七位となっている。

(深川耕治=04年2月17日記)