香港企画記事速報
2004年8月1日記                           

香港部隊の閲兵式厳かに 中国軍
一般公開は返還後初めて
 8月1日、中国人民解放軍駐香港部隊の閲兵式が香港新界地区の石崗キャンプで一般公開として行われた。閲兵式の一般公開は一九九七年の中国返還後初めて。

 午前十時半(日本時間同十一時半)ごろ、同キャンプで始まった「中国人民解放軍健軍七十七周年記念日」の閲兵式は董建華香港行政長官、中国全国人民代表大会香港区代表、中国政治協商会議委員、香港立法会議員らが出席。参観者は香港の一般人一万五千人を含む二万七千人で、先月二十五日に配布された一般公開用の参観チケット一万五千枚はわずか二時間で配布が完了する人気ぶりだった。

 王継堂駐香港部隊軍司令員は最初の演説で「香港駐留部隊は一国二制度の継続貫徹と香港基本法および駐軍法を遵守し、董建華行政長官による法に依存した施政を積極支持する」と述べ、指揮車二両の検閲隊が「同志ら、よし」「首長、よし」「同志らご苦労」「人民服務のために」などのかけ声を掛け合っていた。

 約三千五百人の駐香港部隊はその後、歩兵部隊や装甲車部隊、ヘリ編隊など陸海空軍の順に参観者の観閲を受けた。この日、摂氏32度の猛暑のため、観閲した市民が多数、熱中症などの症状を起こしたほか、閲兵式の兵士も立ちくらみなどを起こす(写真右)など、暑さとの闘いが課題となった。

 九月十二日投開票の香港立法会議員選挙を控え、中国側は7月1日の香港返還記念日に行われた反政府デモで53万人の香港人が参加したことを憂慮。今回、民主派の立法会議員も観閲に招待した。今回の閲兵式に出席した主な民主派の立法会議員は楊森民主党主席、李卓人職工盟副主席、張文江氏、余若薇氏ら。民主派といえども「愛国愛港(中国、香港を愛する)」のスタンスであることを内外に示した形だ。(04年8月1日記、深川耕治)