香港企画記事速報
2007年7月11日記                           

偽造ボトル飲料水が氾濫 北京
業者精通、北京五輪へ不安も


 中国本土では偽造粗悪食品が禁止されても流通が止まらず、驚愕の連続だ。深センでは毎日、病死した大量の豚が検疫されないまま健康な豚と同様にさばかれて豚肉として売られ、広州、東莞などで流通して問題化している。

 北京では大型容器入りの偽ブランド飲料水が販売され、年間一億個という驚異的スピードで既存の飲料水業界を席巻し始めている。

 北京紙「京華時報」の記者が偽造飲料水販売の流通現場に潜入取材すると、水道水や低品質の水を娃哈哈(ワハハ)、燕京、楽百氏、ネスレなど中国の四大飲料水ブランド名の偽造容器に詰め替えて販売している実態が判明した。

 北京のネット掲示板には「まだ北京五輪は開催できるのか?」「質量監督検験検疫総局はここ何年も何をやっているのか?」など当局の失態を厳しく批判する書き込みが相次いだ。

 問屋の一人は「偽造飲料水を業界内では『二号水』と呼び、十九リットル入り大型容器を二・五元(一元=十五円)から三元で買い、十六元から二十元で売る。毎月七千元から八千元の純利益がある」という。

 北京では類似した大型容器の偽造ブランド飲料水が年間一億個販売されており、一本十元で換算してみても二十億元規模の総売上となっている。偽造ブランド飲料水は二〇〇二年以降、北京で出回り始め、シェア全体の約二割に達する。

 「北京の飲料水売買方法は販売ルートがきちんと確立していないのが問題」との業界関係者の声もある。代理店が偽造飲料水製造工場を先に探し出し、提携契約後、正式ブランドの飲料水工場とも売買契約を結び、正式ブランドと偽造品を一緒に販売。

 一旦、偽造飲料水が発覚すると、正式ブランドまでも取り締まりの対象になるため、取り締まりが強化されないという。一部の飲料水販売メーカーは偽造品問題を重視せず、四大ブランドの飲料水を販売する生産工場にニセのガードマンを設置して管理体制が万全であるかのように見せかける例もある。(香港紙「蘋果(りんご)日報」7月10日付=翻訳・深川耕治)