台湾関連情報  2008年3月22日記  最新中国株情報 WINTRADE


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陳政権の経済失政に審判 台湾総統選
対中関係の改善、思惑とは別
世代交代と路線変更が急務に


 今回の台湾総統選挙の最大争点は、経済振興と台湾経済の浮沈に関わる中台関係、「台湾人意識」をめぐる認識の違いなどだった。対中関係の改善を経済振興につなげる両陣営の公約は総論でほぼ共通していたが、民進党陣営が敗北した最大の理由は、陳水扁政権二期八年での経済実績は乏しく、野党批判だけで有効な経済振興策を打ち出せなかった結果に対する有権者の強い不満と不信感だ。

 陳政権樹立以降、八年間で有権者の「台湾人意識」は大きく高まり、年平均四・一%の経済成長率を維持しながらも、中台関係が冷え込んだことで、台湾内の民間投資や域内消費が低迷、低所得者層の生活苦は不満を増大させた。失業率も陳政権誕生以来八年間で約一ポイントも悪化。民進党は旧来通り、無味乾燥な個人攻撃を含む野党批判や中国脅威論による自党防衛の選挙戦略を繰り返し、有権者は具体的な実績を残さない民進党政権に厳しい審判を下したことになる。

 一月の立法委員選で議席数を大幅に減らし、総統ポストも失うことで態勢立て直しが急務となった民進党は指導部の刷新、世代交代を進めることで従来の民主化路線の変更を迫られる。

 一方、与党に返り咲く国民党は公約通り、対中融和路線を推進しようとしても、中国政府が思惑通りに対応するかは別問題で不透明だ。馬氏は「総統在任期間中、統一論議は中国と交渉しない」と公約しており、国民党の伝統的な「反共路線」は持続させるスタンス。経済関係の改善も「一つの中国」受け入れを前提とした中国優位の交渉を安易に飲めることはできず、現状維持からどこまで踏み込むか、党内でも非主流派だった馬氏の力量が試される。

 ただ、中国政府は独立志向の強い民進党よりは与しやすいと見ており、過去八年間、中台対話が冷え込んだ時期に比べれば、改善は見込めそうだ。内政問題でも呉伯雄党主席の手腕で進められてきた親民党との合併問題、急進統一派の党内派閥との関係など、権力が巨大化することでの党内の路線統一、指導力が問われることとなる。

 四年前の総統選前日に起きた銃撃事件のようなトラブルは起こらず、大差の勝敗を決した今回は、銃撃事件の混乱で約三万票差で陳水扁総統が再選された時のような座り込みデモのような混乱はない。国民党の支持者らは二十二日夜、台北市内の国民党本部前や総統府前広場で大規模な勝利集会を行い、敗北した民進党は選挙本部前で支持者らが悔しさをにじませる姿が目立った。(文と写真=深川耕治=08年3月22日記)

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