中国企画記事 特選

2004年8月2日記

エイズ感染者にコンドーム無料提供へ 中国衛生省
2005年末に使用率五〇%以上を目標
 中国衛生省新聞弁公室は8月2日、中国政府がエイズ(HIV)感染者及びエイズ患者に対してコンドームを無料で提供する予定であることを明らかにした。中国内では性感染や血液感染を中心にエイズ感染者数の増加を食い止めることができず、欧米で失敗例の一つとして指摘されるコンドームによるエイズ感染予防策をあえて本格的に導入する前段階に入ってきていることを意味する。

 同弁公室の発表によると、政府は各地の疾病予防機構などのエイズ感染者数の報告と照合し、統一規格のコンドームをエイズ感染者に提供。各地方政府にもコンドーム購入資金を割り当て、不足分は中央政府が補うという。

 衛生省がコンドームによる感染抑止策を導入した理由は、「国内外の成功した経験が証明済み」とし、今後は国を挙げて強力にコンドーム装着による感染防止を啓蒙、低コスト高効果の手段であることを強調している。

 中国国務院弁公庁発行の「エイズ抑制防止治療行動計画(二〇〇一−二〇〇五年)」によると、二〇〇五年末までにエイズ感染者や性病感染者など性感染率の高い人々がコンドームを使用する割合を五〇%以上に引き上げる目標を掲げている。(04年8月2日記、深川耕治)