話題の人登場 2009年2月17日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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日本デビューする中国の人気女流漫画家・丁氷さん

 日中のアニメ・漫画分野での事業協力の一環として1月末から半年間の「マンガ研修」のために来日している。

 中国の少女漫画界ではナンバー1の実力派。角川グループホールディングスが中国の大手漫画出版社「広州漫友文化科技発展公司」と2008年9月に事業提携を結び、アジアに通じる中国人漫画家育成の第一弾として抜擢(ばってき)された。売れっ子の中国人女流漫画家が漫画大国・日本で研修を受けるのは初の試みだ。

 本人が得意とするのは中国武術や歴史に対する豊富な知識とストーリー構成。これに日本の洗練された技術が加われば、日本だけでなくアジア市場への開拓に有利と判断した角川グループの戦略が大きな成果を得られるか、問われるところだ。

 研修期間は角川書店の吉田紗織副編集長ら専属編集チームがノウハウを指南。研修後、7月から角川の月刊少女漫画誌「BeansA(ビーンズエース)」と中国の漫画誌「科幻画報・可愛100」に中国古典を題材にしたオリジナル作品同時連載をスタートし、12月には日本と中国で単行本化。香港や台湾でも発売する予定だ。現在構想中の作品は、八仙(道教の八仙人)を現代版で展開させる奇想天外なストーリー。

 中国のトップ漫画家だけあって、日本の漫画に対しても造詣が深い。尊敬する日本の漫画家は「魍魎戦記(もうりょうせんき)MADARA」の田島昭宇や「AKIRA」の大友克洋、「百鬼夜行抄」の今市子、「源氏」の高河ゆん、「三番町萩原屋の美人」の西炯子(にしけいこ)など。「角川書店社長とお会いして『自分の少女時代、一番会いたかった漫画家は田島昭宇さんだ』と話したら『日本に行けば会えるよ』と答えて下さいました」と日本研修を口説かれた経緯を話す。

 中国は長期的な国家戦略として科学技術中心のハードパワーだけでなく、新文化を創造するソフトパワーの重要性に気づき、商業性の高い漫画、アニメに対して国を挙げて人材育成に乗り出している。とくにテレビドラマやアニメ、映画の題材となる漫画においては日本が先進大国であることを認めており、今回の角川戦略が最終的には中国人漫画家を大きく成長させ、中国の国益にもかなうととらえ、願ったりかなったりだ。

 1981年11月2日生まれ。原籍は重慶。1995年から漫画を学び始め、2000年、少年誌に漫画「SOMEDAY」や「SHOW」を発表してデビュー。中国最高峰のマンガアニメ賞である第四回金龍賞最優秀マンガ賞受賞。代表作に漢代の西域を舞台とした歴史ロマン「楼蘭●(「旗」の「其」の部分を「奇」に)夢」(写真左)「もう一つの声」「修羅伝」「藍指」「霖」などがある。広州の「丁氷漫画スタジオ」を拠点に漫画家活動する独身の27歳。(2009年2月17日=深川耕治記)

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