2004年 台湾総統選挙 特集

2004年2月20日記(速報)


陳水扁氏と連戦氏の一騎打ちに 台湾総統選告示

台湾の中央選挙管理委員会は二十日、三月二十日に投開票される正副総統選挙の立候補者名簿と選挙日程を告示した。立候補したのは再選を目指す陳水扁総統(53)と呂秀蓮副総統(59)の現職ペアと最大野党・国民党の連戦主席(67)と親民党の宋楚瑜主席(61)を正副総統ペアとする野党統一候補の二組で与野党の一騎打ちとなる。

総統選は直接選挙になって三回目で、与野党一騎打ちの構図は初めて。正副総統の任期は四年で再選されれば計八年までとなっている。先回の選挙では与党だった国民党が分裂し、国民党公認候補の連戦氏が大敗(得票率二三%)、国民党から割って出た無所属の宋楚瑜氏が善戦(得票率三七%)したものの、漁夫の利を得た陳水扁氏(得票率三九%)が辛勝した。今回は野党側は雪辱を晴らすために早くから正副総統候補の一本化に成功し、政権奪回を目指している。

 陳総統は少数与党で立法院(国会)運営と景気低迷に苦しみながらも総統選と同時に行う住民投票の実施や〇八年の新憲法制定をめざして独立色を鮮明に打ち出している一方、野党統一候補は中華民国護持による中台関係の現状維持と対話早期再開を訴え、有権者は台湾の命運をかけて二者択一を迫られている重大な岐路に立たされている。
 すでに各陣営は各地で決起集会を行い、口水戦(相手陣営への罵倒合戦)も激しさを増している。

 二十日付の台湾紙「中国時報」の最新世論調査結果によると、陳総統の支持率が四〇%に対して連氏は四三%。昨年四月時点では連宋ペアの支持率が五一%で一〇ポイント以上リードしていた事態から接戦に変わってきている。一七%が態度未決定で中間層の票の取り込みが勝敗を決し、「勝敗は三十万票から五十万票差で決まる」(陳総統)との予想も出ている。
 台湾のテレビ局TVBSの最新世論調査結果では連・宋ペアの支持率が四四%、陳・呂ペアの支持率が三四%で差が一〇ポイントも開いている。