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2006年7月20日記(深川耕治)

訪米した中国の郭伯雄中央軍事委副主席


 米国とフランス訪問に向け十六日北京を出発、ラムズフェルド米国防長官の招請で十七日から訪米している。近年、訪米した中国軍幹部では最高位クラス。南京軍区の雷鳴球政治委員、趙興発海軍副司令員、劉成軍空軍副司令員、于際訓第二砲兵部隊参謀長らが同行している。

 ロサンゼルスに到着後、「今回の訪米目的は今年四月の中米首脳会談を通して両軍関係のコンセンサスを強化し、信頼友好関係を深め、健全かつ安定した発展を促すことにある」と話した。

 訪米期間、米政府高官や軍幹部らと会見し、北朝鮮問題や台湾問題など共通の難題について意見交換する予定。米軍部隊や軍訓練施設などを参観し、「両国の共同努力によって今回の訪問で積極的成果を得ることができるだろう」と期待感をにじませた。

 台湾では過去二十年来で最大規模の軍事演習「漢光二十二号」が二十日から開始され、特に中国軍の上陸を想定した陸海空軍の実践演習が米製パトリオットミサイルなどを駆使して行われる。台湾紙によると、台湾軍幹部は今月すでに訪米して米側と交渉、米側はF16戦闘機六十六機を台湾へ売却することに同意。台湾の米国でのロビー活動が活発化する以上に中国も今回の訪米を通じて巻き返し、ロビー活動を強化しながら米の台湾への武器供与を封じたいのが本音だ。

 曹剛川解放軍総装備部部長(中央軍事委員会副主席)と共に胡錦濤中央軍事委員会主席を支える制服組トップ。サミットで北朝鮮のミサイル問題がクローズアップされても中国軍としては台湾問題、米軍との軍事交流強化による対米軍事バランスの拮抗(きっこう)を目指すため、訪米による実質的な“手土産”を得たいところだ。

 陝西省礼泉出身、中国解放軍軍事学院卒。陸軍第十九軍参謀長、北京軍区副司令員、蘭州軍区司令員などを経て〇二年十一月より中央政治局委員、〇三年三月より中央軍事委副主席に就任。六十三歳。