香港の鳥類飼育場所、軒並み休園
米埔保護区は運営に打撃
(2004年1月30日記)

 鳥インフルエンザへの域内流行を懸念する香港政府は一月三十日、新界の米埔自然保護区を二月二十九日まで入場禁止にすると発表した。香港漁農自然護理署は二〇〇二年以降、野鳥のフンを定期的に検査しており、これまでにH5型ウイルスを検出したケースはない。だが、衛生福利及食物局の楊永強・局長は「野鳥から家きん類や人に感染しないという保証はなく、近隣地域が不安定な状況にある中、予防に努めなければならない」と決定の理由を語った。米哺自然保護区は広東省深酬市の対岸にあり、渡り鳥も飛来する。

 しかし、この措置によって同保護区は運営が厳しくなっている。二月五日付香港紙「明報」によると、百三十団体が入場予約を取り消して四十五万香港ドルの入場料収入を失った。チャリティーイベント「香港バードウオッチング大会」も二月二十八日の開催が難しくなった。同イベントでは例年、百万香港ドル以上が募金されるという。

 一方、香港康楽及文化事務署は一月三十日、香港公園と元朗公園では観鳥園を一時閉鎖し、香港動植物公園と九竜公園では鳥類の飼育エリアを封鎖した。

 民間の施設でも休園が相次ぎ、海洋公園(オーシャンパーク)では雀鳥天堂など鳥類展示館の観覧を休み、雀鳥劇場も休演。香港ジョッキークラブでは沙田競馬場内のペンフォールド公園を一時休園している。(2004年1月30日記)