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2007年11月17日記 深川耕治


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親中派が巻き返しか―香港区議選

民主派、経済堅調で追い風なく
 来年9月に実施される香港立法会議員(定数60)選挙の前哨戦となる香港区議会選挙(直接選挙枠405)が11月18日、投開票される。2003年に行われた先回の区議選では国家保安条例制定の動きに猛反発する世論が追い風となった民主派が議席数を大幅に伸ばしたが、今回は民生問題が大きな争点で景気安定が民主派苦戦に陥る状況に変わってきており、親中派の巻き返しによる議席奪還が濃厚となってきている。選挙結果は19日未明に判明する。(深川耕治、写真も=07年11月17日記)

新聞を読みながら香港区議会選の立候補者のポスター横を歩く香港市民
 区議会選は小選挙区制で、405ある各区の人口は約1万7000人。有権者が3000人から5000人程度で直接選挙枠405人と行政長官が委任する102人、新界地区の郷事委員会枠27人の計534人が定員だ。先回の区議選では新型肺炎(SARS)騒ぎでの景気低迷や国家保安条例制定に猛反発する中間層が民主派支持を鮮明にして民主派が躍進。親中派の民主建港連盟(民建連)が84議席、民主派が79議席(民主党74、公民党5)で親中派と民主派が拮抗(きっこう)するほどだった。
 しかし、今回は中央政府の支援策による香港経済が堅調で、選挙の鍵を握る中間層は親中派に好意的印象を持ち、民主派が推進する民主化運動は低調。民主派苦戦が必至の状況だ。
 12月2日には香港立法会(議会)補欠選が行われる予定で、中国の香港統治介入に反対して「香港の良心」と欧米メディアから評される陳方安生(アンソン・チャン)元政務官が民主派の支持を得て立候補。親中派からは、中国政府転覆活動の禁止を盛り込む国家保安条例の制定問題で実務責任者だった葉劉淑儀(レジーナ・イップ)・元保安局長が出馬し、事実上、2人の女性元高官の一騎打ちとなっている。
香港立法会
 最大争点は2012年の行政長官選、立法会議員選から直接選挙の完全導入を実施するかどうかの是非を問うもので、民主派は同年導入を推進し、親中派は中央政府の同意が不可欠として2017年導入に前向き姿勢を示す。
 香港大学の最新世論調査では陳方候補の支持率が44・0%で葉劉候補(31・3%)より一歩リード。来年9月14日には立法会議員選(定数60)が控えており、両候補とも、当落に関係なく出馬意向を表明している。
 香港トップの曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官は21日から3日間、北京を訪問し、胡錦濤国家主席や温家宝首相、香港事務を曽慶紅国家副主席から継承する習近平政治局常務委員など中央政府指導者と個別会談して香港の最新事情を報告する予定。親中派が区議会で躍進することを手みやげに中央との関係強化を図りたい構えだ。


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