話題の人登場 2013年4月12日記(深川耕治)

   



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新著「改革放言録」を出版した故・胡耀邦総書記の長男、胡徳平氏

 習近平中国国家主席と同じ太子党(党幹部子弟)で深い信頼関係がある。習国家主席の父、習仲勲元副首相と実父の胡耀邦元総書記、趙紫陽元総書記は親しい戦友という間柄。昨年7月には習近平氏(当時は国家副主席)と会談し、政治改革について率直に話し合ったことで改革派にとっては昨年11月の党大会後の政治改革に期待が寄せられていた。

 習総書記が党内権力基盤の確立に重点を置いて「中華民族の復興」を唱え、政治改革の動きが見えない中、1日、北京で行われた新著「改革放言録」の出版座談会で「改革は党中央から推進すべきだ」と語り、党幹部の腐敗にくさびを打つための党内「整風」運動の強化を訴える。

 人民出版社刊の新著は前著「中国はなぜ改革すべきか 父親胡耀邦の追憶」に続き、1984年以降の執筆論文、講話などをまとめた個人の歴史言行録。胡耀邦元総書記の思想を研究発展させた内容だ。

 改革開放、民主法治、民営経済について忌憚なく綴り、一貫して文化大革命を根本的に否定。党の誤謬だったとし、「再び文革の手法で矛盾解決しようとしてはいけない」「政治改革や民主法制に利用してはいけない」と強調している。

 特に、失脚した薄煕来元重慶市党委書記の推進した唱紅打黒(革命歌を歌って暴力団を追放する)運動については文革方式と断じて真っ向から反対し、薄氏の側近で重慶市公安局長だった王立軍受刑者が腐敗の真相を暴露しようとした点に文革の罪状を指弾する。

 「政府はいかなる部門でも改革に困難が伴い、圧力が増大するが、政府に困難があっても共産党にできないことはない」と暗に政治改革について習総書記にエールを送っている。

 1942年11月、湖南省瀏陽市生まれ。故・胡耀邦元総書記の長男。北京大学歴史系を卒業後、北京軍区の農場へ下放され、農業従事。中国歴史博物館に勤務後、党中央統戦部副部長、中華全国工商連合会第一副主席、全国工商連合会党組書記などを歴任し、08年から全国政治協商会議常務委員、経済委員会副主任委員を務める。前妻・安黎さん(安子文・元中央組織部長の娘)との間に長女(胡知鷙スイス信貸副社長)。05年、20歳年下の王豫穎中国光彩事業国際投資集団理事長と再婚。



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