話題の人登場 2013年8月3日記(深川耕治)

   



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初公判を待つ中国の薄煕来元重慶市党委員会書記

 7月25日、山東省済南市の人民検察院(地検)から収賄、横領、職権乱用の罪で起訴され、今月中旬にも開廷される初公判を山東省淄博(しはく)市内にある被告の審議待機所で拘束されている。

 妻が関与した英国人ビジネスマン殺人事件に絡み、昨年4月に失脚した重慶市の元トップ。重慶での地元人気がいまだに根強く残るので、社会的混乱を防止するため、開廷場所が山東省済南の中級人民法院(地裁)になったのも政治的配慮が透けて見える。太子党(党高級幹部子弟)のニューリーダーと目されていただけに党最高指導部の権力闘争をも巻き込み、裁判の行方が注目されている。

 地検側は「巨額の収賄、横領、職権乱用罪で国家や人民の利益に重大な損失を与えた」と起訴状で指摘し、収賄2000万元(1元=15円)と横領500万元の総額2500万元となっている。

 ロイター通信の報道などによると、本人は部分控訴を希望しており、横領罪のみを認め、収賄と職権乱用は承認しない態度を示していたが、最終的には職権乱用のみ認めず、「自分は政治闘争の被害者だ」と主張しているいう。

 当初は検察側が起訴したすべての罪に対して全面的に否認し、自己弁護に終始していたが、裁判で不利になることを察して一部控訴するスタンスを見せながらも、開廷時は罪の大半を認めて寛大な判決を得ようとする戦略に転じる動きだ。

 妻の谷開来受刑者(執行猶予付きの死刑確定)、元側近の王立軍受刑者(懲役15年)が証人として出廷するとの一部情報もあるが、書面のみになる可能性が高い。庶民人気が高いため、極刑での反動を憂慮し、懲役15年程度の判決になるとの見通しが有力だ。

 山西省定襄出身。薄一波元副首相の二男で大連市長、遼寧省長、商務相を歴任した。息子の薄瓜瓜氏は米コロンビア大学法科大学院に留学中。64歳。



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