中国企画記事 特選
2004年6月18日記

江沢民氏の自伝、米国人が出版へ
側近など27人に直接取材

 十七日付の香港英字紙「エイシャン・ウォールストリート・ジャーナル」によると、中国最高指導者の座を退きながらも軍トップとして権力を温存している江沢民中央軍事委員会主席について米ゴールドマン・サックス投資委員会共同議長のアビー・コーエン氏が江氏側近らに直接取材して江氏の自伝「中国を改変させた人物 江沢民の一生と遺産」を出版する準備を進めており、十二月に出版予定だ。

 コーエン氏が自ら直接取材した重要人物としては中国の対台湾窓口機関・海峡両岸関係協会の汪道涵会長、江氏の実妹・江沢慧氏、滕文生党中央政策研究室主任ら二十七人を挙げている。

 コーエン氏が江氏の自伝出版に興味を覚え始めたのは二〇〇〇年、江氏が中国指導者トップとして訪米した際、米国テレビメディアのインタビュー内容を見たのがきっかけで、それ以降、江氏の側近や友人らへの取材申し込みを開始。コーエン氏本人が江氏と直接会見したのは一度だけで、同伝記の内容詳細は出版時まで厳重な保密状態だという。

伝記出版のため取材に要した期間は約三年。大量な重要新資料を使って書かれており、内容には一九八九年の天安門事件や気功集団「法輪功」など中国政府にとって政治的に敏感な問題も含まれている。(2004年6月18日記)