話題の人登場 2011年5月12日記(深川耕治)

   



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台湾南部を訪問する中国の蒋巨峰四川省長

 四川大震災から5月12日で3周年を迎え、震災復興に努力を注ぎ、東日本大震災を新たな教訓に地震対策に対する草の根交流を積極推進している。5月21日から一週間、台湾を訪問。四川大地震3周年を迎えて多大な支援をした台湾住民に謝意を示し、同省との交流推進に意欲的だ。

 5月21日、中国から空路で台湾南部の高雄入り。訪台期間、「震災地区の発展と貿易フォーラム」や地質災害防止に関する交流シンポジウムに参加。「地震では救災減災対策をしっかり行うと同時に防災避災対策を日ごろから取っているかが重要。台湾との地震対策での交流は被災地間で有益」と話す。

 高雄では農業交流や四川省成都の伝統的な縁日を再現する催しなどにも参加し、四川省と台湾の交流促進をアピールした。他にも南投県、台中市、彰化県など台湾中南部の農村地帯や中小企業との交流も積極的だ。

 昨年、四川省トップである劉奇葆四川省党委書記が台湾入りした際、台北の国父記念館広場で行った成都の大廟会(縁日)再現イベントは20万人が参加して大好評。三国志で有名な諸葛孔明を祀る成都の武侯祠と諸葛孔明を祀る台湾の廟との交流会、一瞬で面を変える変面で有名な川劇(四川省の古典劇)、四川白酒の試飲会などを予定している。

 5月26日からは浙江省トップの趙洪祝党委書記が訪台、6月12日には郭庚茂河南省長が訪台予定。中国の台湾弁公室主任工作会議では今年1月、台湾工作の重心を「向南移、向下沈(南部シフト、下層へ浸透)」と各省市の台湾弁公室に指示を出したとされ、台湾側はこれに順応した動きと見ている。

 この流れに沿い、昨年来、中国の地方指導者が頻繁に台湾入りし、馬英九政権下では昨年10月、ECFA(中台間の自由貿易協定)が締結されて以来、中国各省市レベルとの交流が活発化している。

 1948年10月、浙江省紹興市諸曁県(現在の諸曁市)生まれ。同県涅浦鎮の余暇教育指導員、映写技師などを経て1978年、復旦大学経済系に入学。政治経済学を専攻し、同大卒業後、1982年に入党して杭州大学経済系講師を務める。1987年、浙江省諸曁県党委書記に就任し、1994年に浙江省党委副秘書長、1998年に浙江省温州市党委書記、2007年に浙江省代理省長に就任。2008年1月に浙江省長に就任した。62歳。



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