話題の人登場 2008年5月10日記(深川耕治)  最新中国株情報 WINTRADE

   



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台湾の対中政策トップ、大陸委員会主任委員(閣僚)に就任した李登輝派の頼幸媛氏

 台湾行政院(内閣)で対中政策を担当する大陸委員会主任委員(閣僚)に5月20日就任し、言動が注目されている。李登輝元総統の側近で台中強硬派と見られているために就任が内定した4月28日以降、国民党内部から不安視する声が出ていた。

 記者会見で「馬英九、蕭万長正副総統の掲げる『三つのノー(統一せず、独立せず、武力行使せず)』政策は台湾の主流民意であり、自分の理念と完全に一致している」と述べ、不安感を払拭。馬氏が選挙公約した7月スタートの週末チャーター便就航、中国大陸住民の台湾観光開放を予定通り実施することに自信をにじませた。

 あくまで台湾海峡の安定維持を第一優先に東アジアの平和促進、台湾住民の幸福追求を進め、両岸関係の改善に全力を注ぐ構えだ。

 馬総統は同人事について「(3月の総統選で民進党に投票した)544万人の人々が今政権の対中政策を不安視している」と話し、李元総統に相談して理解を得られた人事であることを明らかにした。頼氏の起用と通して、台湾本土派の不安感を一掃し、新政権の対中政策へ安心感を幅広く醸成する意味合いを示唆。対中経済開放が急激に進む動きにブレーキ役となる人事だ。

 頼氏は2004年から4年間、李元総統が精神的指導を行う台湾団結連盟(台連)に所属した立法委員(国会議員)を務め、今年1月の選挙では落選。台連の議席数もゼロとなり、「統一独立の対立時代は終焉した」(李元総統)として台連は今後、独立カラーを薄め、第三勢力の再結集を求めて新たなスタートを切る動きだ。

 1956年11月9日生まれ。台中出身。台湾の世新三専(現・世新大学)卒業後、英サセックス大学に留学し、発展研究博士号、英ロンドン大学政治経済学部で国際関係修士号取得。1978年、台湾紙「中国時報」記者となり、ロンドンからの台湾誌「新新聞」への執筆などを経て1997年、世新大学社会発展研究所兼任副教授、淡江大学国際企業経営系兼任副教授に就任。

 同年、中華台北アジア太平洋経済協力研究センターを創設し、責任者に。1999年に台北市国際事務委員会委員、2000年には国家安全会議諮問委員となり、04年、李登輝元総統が精神的指導を行う台湾団結連盟所属の立法委員(国会議員)に選出される。2008年5月20日、大陸委員会主任委員(閣僚)に就任。独身の51歳。(深川耕治=08年5月10日記)


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