台湾企画記事
2004年12月4日記

支持者が「台湾の国父」と讃える 李登輝前総統
本人は「死後、歴史が評する」

 台湾の李登輝前総統は12月4日、台湾南部の高雄市で台湾団結連盟(台連)所属の立法委員(国会議員)候補者を応援する活動を行った際、台連支持者から「台湾の国父」と呼ばれる一幕があった。

 台湾では国民党前政権時代、中華民国の国父は孫文であるとの教育を受けてきたが、民進党政権になり、十一日に行われる立法院(国会、二百二十五議席)選挙でも歴史教育の見直しの一つとして台湾独立派から「国父は孫文ではない」とする国父論争が巻き起こっていた。

 李氏は「すでに総統の立場を下りて比較的自由に話せる立場とはいえ、(自身が)『台湾の国父』であるかどうかについては死後、歴史の評価に譲りたい。現在の中華民国の主権に関して米国が承認しない状況下にある以上、台湾は正式な国名、新憲法の制定と同時に幼少期から台湾本土教育を注ぎ込むことで正常な主権独立国家として確立することができる」と述べた。(04年12月4日記、深川耕治)