話題の人登場 2013年1月18日記(深川耕治)

   



  • 見出し一覧(戻る)
  • 香港情報
  • 台湾情報
  • マカオ情報
  • 中国指導者 WHO'S WHO








中国当局批判の人気ブロガー、李承鵬氏

 中国紙「南方週末」記事が当局の指示で改ざんされた問題で当局批判を続け、新著「全世界人民都知道(全世界の人民はみな知っている)」の発売記念サイン会では暴漢に襲われるなど、著作活動は荒れ模様だ。今後、当局から言論活動がどれぐらい規制されるのか、内外メディアが注目している。

 17日午後、ミニブログ「微博」上には本人が「いくつかの原因で書店でのサイン会は中止にさせられた。今後は少数グループの読者やネットユーザーと面会し、サイン会で交流する」と書き込んだ。

 本来はサッカー解説が専門のノンフィクション作家。中国社会の表と裏、光と影を熟知し、ウイットに富んだ文章で正直に書くことで定評がある。全国的に注目を集めたのは2011年9月、中国で5年に1度の県・区レベルの人民代表選挙が開かれた際、独立系候補として立候補し、ブログで「声なき大多数の声を反映させたい」と発言して党に批判的な庶民の気持ちを共有したことが大きい。

 中国プロサッカーの内幕や社会現象を題材にした著作がベストセラーとなり、全国各地の有名書店で新著のサイン会を繰り返してきた。今回も新著のサイン会を各地で予定していたが、四川省成都市で行われたサイン会では「発言を一切許可されず、読者との質疑応答やゲストのあいさつすら許されなかった」とブログに書き込み、黒マスクをつけ、「皆さんを愛している」と書いたTシャツを着て抗議の姿勢を示していた。

 13日、北京での新著サイン会では男に顔を突然殴られて「売国奴」と罵倒され、その後、包丁を投げ出して脅す別の男もいたことで緊張が高まったが、15日の深セン(土ヘンに川)でのサイン会はトラブルなく、逆に盛況だった。

 1968年、中国新疆ウイグル自治区クムル市生まれ。四川師範大学中文系卒業後、「四川体育報」記者、「成都商報」スポーツ部主任、「足球報」主任などを経て2010年5月に発刊した著書「中国サッカーの内幕」が中国サッカー協会との間で訴訟となり、辞職。現在は評論家、サッカー解説者、ノンフィクション作家。愛称は「李大眼」。もちろん、眼が大きいからだ。鋭い視点のスポーツ評論や社会評論を載せるミニブログが人気を博する中国のパワーブロガー。44歳。


 



バックナンバー