話題の人登場 2011年4月1日記(深川耕治)

   



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開局15周年を達成した香港フェニックステレビの劉長楽会長兼CEO

 3月31日、香港に拠点を持つ中国語圏向けテレビ局であるフェニックステレビ(鳳凰衛視)が開局15周年を迎え、中国本土だけで推定2億人の視聴者がいる巨大中華メディアの総帥として華人圏に多大な影響力を広げている。

 開局以来、総合編成チャンネルやアジアのCNNを目指すとされる24時間ニュース、映画専門チャンネル、北米向けや欧州向けチャンネルを次々と開拓し、150カ国で視聴できるようになった。昨年の企業収益は26億香港ドル(1香港ドル=13円)、純利益は7億香港ドル(41%増)で飛ぶ鳥を落とす勢い。

 「開局15周年を一里塚として広東語専門チャンネルを新たに加え、全世界の華人に更なるサービスを施す」と意気込む。「この15年間、国際化やマルチメディア化、多元化の『三化』理念を通して全世界に散らばる華人の発言空間を広げ、距離を縮めてきた」とも。

 テレビ放送やネット事業、週刊誌などの出版、屋外マルチビジョン、教育事業など多元化されたマルチメディア事業化を通し、ネット上では一日4億5千万アクセスを突破。CNNやBBC、中国中央テレビ、新華ネット、人民ネットの総数を超えるアクセス数は強大な第四権力になりつつある。討論番組「時事弁論会」はとくに好評だ。

 論調は台湾当局に厳しく、中国政府寄りだが、今年に入り、劉志軍中国鉄道相(当時)の罪状を告発した同局の番組が発端となり、同氏が解任されたことから見ても、政治的影響力を及ぼす言論となっているからだ。

 1951年11月、上海生まれ。父・劉向一の転勤で北京、西安、蘭州を転々とし、中学卒業後、蘭州製薬工場で勤務後、遼寧省錦州で軍役。1980年、北京放送学院卒業。83年、中央人民放送に入局し、記者、編成、ニュース評論員を経て同局幹部となり、海外で事業展開。

 原油貿易で一攫千金を得て1996年3月31日、本人設立のメディア企業とルバート・マードック率いる衛星テレビ局、中国中央テレビ傘下の企業が共同でフェニックス(鳳凰)テレビを創設。2000年、香港で株式上場し、同社会長兼CEOに就任。中国大陸十大メディア創設指導人物、中国十大精英男性などに選ばれ、中国各地の客員教授、南京大学理事、中国政治協商会議委員を歴任し、香港シティー大学名誉文学博士。60歳。




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