Macau Grand Prix 2004

このホームページに掲載の写真の無断転載を禁じます。
ここに掲載のすべての記事、写真の著作権はフリージャーナリスト・深川耕治に帰属します。
技術の総力戦、駆け抜けるF3
 ――F1への登竜門 第51回マカオGP――
日本勢惨敗、今後に期待残す
                  佐藤琢磨に続くレーサー輩出へ


 佐藤琢磨に続くF1レーサー誕生はだれか――。

 F1(フォーミュラー1)への登竜門といわれる第五十一回マカオGPが十一月十八日から二十二日までマカオの東望洋サーキット場で行われ、F1昇格をかけた有望なF3(フォーミュラー3)若手レーサー三十二人が集い、クラッシュ続きの大荒れのレースを競った。

 マカオGPといえば、F1レーサーだった中嶋悟氏が同GPで表彰台に上った後、F1で活躍し、〇一年には佐藤琢磨選手が優勝、翌年からF1に参戦するなど、注目選手に事欠かない大会だ。アイルトン・セナやミハエル・シューマッハもマカオGPで優勝した翌年、F1デビューを果たし、トップドライバーに上り詰めた。

 市街路を走るマカオGPは狭い場所で道幅が9bしかなく、レーサーの緻密な技術力が要求される難コースだ。技術の総力戦がF3最難関のマカオGPを征する勝者となり、次期F1レーサーの仲間入りとなりやすい。F3以外にも、オートバイ、市販車を改造したギア・レース、レーシングカーのF2000などの種目があり、F3決勝に花を添える。

今回、優勝したのは予選三番手スタートのA・ブレマ(ASM)。二位はR・クビカ(マノー)、三位はL・グラシ(ハイテク)が入り、F3の新世代が主導権を握った。日本勢ではF1レーサーだった中嶋悟の息子、中嶋一貴(トムス)が最高の十三位、横溝直輝(インキング)が一周遅れの二十二位、平中克幸(プレマパワー)は最下位の二十三位に終わった。池田大祐(スイス)は八周リタイアで総じて日本勢の戦力低下が目立った。

 元F1ドライバーを父に持つ中嶋一貴やアンジェロ・ピケ、N・ロズベルグらジュニア選手が今大会で話題の的となったが、いずれも振るわず、来季以降に期待がかかっている。(04年11月23日記、写真と文・深川耕治)