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2007年11月21日記 最新中国株情報 WINTRADE


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「東洋のベガス」カジノ・バブル続くマカオ
汚職、産業空洞化の「影」にも直面
海上から遊覧船で見る急発展の裏側


 カジノ総収益が二〇〇六年、米ラスベガスを抜いて世界一となったマカオは外資系カジノの相次ぐ開業や巨大プロジェクトの急進展で観光客が急増し、驚異的な経済成長で街が年々変わっていく。

 その変貌ぶりを巨視的に実感する方法として、海上からじっくり眺めるのも一考の価値がある。マカオと隣接する広東省珠海市内の九州港からマカオ周遊クルーズ(乗船時間は約一時間半)が頻繁に出ており、むしろ、マカオ市民よりも乗船する中国本土観光客の方が「中国返還後のマカオ」の急発展に息を呑んでいるはずだ。記者(深川)も乗船してみて賭博好きな中国人と同じ視線で“マカオ羨望観”を体感してみた。

 世界的な華商ネットワークからもたらされる巨額投資や米ラスベガス資本のカジノ参入で好景気に沸く「東洋のラスベガス」と称されるマカオは、次々と建設されるビル群、夜のネオンが異彩を放ち、東京足立区の半分の広さ(二七・三平方キロ)しかない人口約五十万人の街に賭博マネーの“狂気”が覆っているかのようだ。

 マカオがポルトガル領から中国に返還(一九九九年十二月)されるまで一社独占だったカジノ経営権は、〇一年、何厚●(金ヘンに華)マカオ行政長官の決断で開放され、〇四年に米ラスベガス・サンズが経営する金沙娯楽場(ゴールデン・サンズ)、香港系の銀河娯楽場(ギャラクシーカジノ)などが次々と進出。海上から見ると、その急激な発展ぶりがビル群の異様さとして迫ってくる。

 家族三人でマカオ周遊クルーズを楽しむ浙江省寧波出身の黄傑さん(32)は「本当はマカオに行きたかったのに最近になってマカオへの自由行(個人旅行)が制限されて海から眺めるだけで残念」とカジノへの憧憬はひとしおだ。

 昨年は米系のウイン・リゾート(永利リゾート)が経営するウィン・マカオがオープンし、今年八月二十八日にはラスベガス・サンズが二十四億米ドルを投じたアジア最大級のカジノ付きリゾート施設、ベネチアン・マカオ・リゾートが開業した。ここは米資本のベネチアン・サンズがマカオ政府から借り受けた広さ四万平方メートルあるタイパ島の湾岸埋め立て地・コタイ地区にオープンさせた最初の巨大リゾート。実際に入ってみると、規模に圧倒される。

 だが、カジノ・バブルとも言えるカジノ一辺倒の経済復興は、マカオに光と影をもたらし、政府元高官による家族ぐるみの返還後最大規模の汚職発覚や交通渋滞、既存の産業の空洞化など取り返しのつかない歴然たる歪みと格差を助長している。米シラキューズ大学香港センターの林沛理客員教授は「米国人はラスベガスを罪悪城(Sin City)と呼び、香港人はマカオを堕落城(Vice City)と蔑む。超世俗の空間になったマカオのラスベガス化は決して成功できず、大失態に陥っている」と痛烈に皮肉る。

 十二月二十日でポルトガル領から中国に返還されて八年。カジノ投資に恩恵を預かるどころか、人材難や生活苦にあえぐ一般住民の不満やそれに警鐘を鳴らす声は、表面上の好景気にかき消されそうな中国式「一国二制度」の統治が続いている。(写真と文・深川耕治=07年11月22日記)

写真は下部に掲載しています。

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