台湾関連情報  2008年3月22日記  最新中国株情報 WINTRADE


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野党・馬英九氏が大勝、当選 台湾総統選2008
国民党、8年ぶり政権奪還
経済再生へ対中融和路線に
民進党への政治不信も反映


 
台湾総統選挙は3月22日、投開票が行われ、最大野党・中国国民党(国民党)の馬英九・前主席(57)(写真左=深川耕治撮影)が与党・民主進歩党(民進党)の謝長廷元行政院長(首相)(61)を約221万票差で下し、初当選を果たした。国民党は2000年の総統選で党内が分裂して大敗して以来、八年ぶりに政権を奪還。陳水扁政権の汚職や経済政策への不信が若年層や低所得者層、無党派層に広がったことを受け、対中融和路線による経済再生を訴える馬氏への期待感を反映する形となった。

 中央選挙管理委員会(中央選管)の発表では、有権者約1732万人のうち総統選の投票率は76・3%で先回より約3.9ポイント下がった。国民党の正副総統候補の馬英九・蕭万長ペアは約715七万8千票(58.5%)、民進党の謝長廷・蘇貞昌ペアは約544万5千票(41.5%)を獲得、馬・蕭ペアが大勝した。

 国民党は1月の立法委員(国会議員)選挙で三分の二以上の議席数を獲得して圧勝したのに続き、五月二十日、馬氏が総統に正式就任、副総統には経済通で知られる蕭万長元行政院長(首相)(69)が就任することで、安定多数の馬英九政権が台湾で誕生する。

 中央選管は同日夜、馬英九氏(写真=深川耕治撮影)の当選を公式発表。 中央選管は同日夜、馬英九氏の当選を公式発表。台湾名義での国連加盟(投票率35.82%、賛成94.01%)と中華民国での国連復帰(投票率35.74%、賛成82.27%)の是非を問う住民投票はいずれも有権者の過半数を超えられず、成立しなかった。

 「独立志向」の強い民進党が経済振興での実績が乏しく、有権者の政治不信を広げて敗北したことで、台湾は八年ぶりの政権交代で対中融和路線に大きく梶を切ることになる。国民党の経験豊富な人材を生かし、外交・軍事面では対米関係を強化しつつ、経済振興策では三通(中台間の通信、通商、通航の直接往来)の早期全面解禁、中国大陸からの観光客受け入れ拡大、「両岸(中台)共同市場」構想の具体的実現による実績づくりを進める。(深川耕治=08年3月22日記)

【台湾総統選の各候補得票数(2008年3月22日投開票)】
馬英九・蕭万長ペア(国民党) 7658724票(58.45%) 当選
謝長廷・蘇貞昌ペア(民進党) 5445239票(41.55%)
投票率76.33%(前回比3.85ポイント減)
(中央選管発表)


【馬英九氏の横顔】
親米、対中融和の実務派
中南部滞在で信頼得る


 1950年7月13日、香港・九龍の広華病院で出生。原籍は湖南省衡山県。台湾大学法律学部卒。米ニューヨーク大学で法学修士号、ハーバード大学で法学博士号を取得。故・蒋経国国民党主席の英語通訳を務めた後、大陸委員会副主任委員、法務部長(法務大臣に相当)を歴任。1998年、台北市長に初当選し、2002年に再選。2005年、国民党主席を兼任したが、2007年2月、台北市特別経費問題で辞任と同時に総統選に立候補表明。初当選を果たした。

 外省人(戦後、台湾に移り住んだ人々)2世の米国留学組エリートで父・馬鶴凌氏(故人)も国民党員。李登輝総統時代から本省人(戦前から台湾に住んでいる人や子孫)が党内で台頭し、本人は外省人の中でも非主流派に置かれていたが、端正な風貌と清廉なイメージから女性層を中心に高い人気を得て次期指導者候補として待望されていた。

 米国通で米国政府とのパイプもあり、対米関係は今後、改善されるとの期待が強い。対中関係は国民党の伝統的な統一を目指す一方、反共路線は不変。天安門事件の追悼も毎年行い、中国共産党とは距離を置きながら「終極統一」を目指す。学生時代からの「釣魚島(日本名・尖閣諸島)奪還」を主張、今後の対日関係は不透明な部分も残る。

 総統候補になって以来、側近の提案を受入、「ロングステイ」という名前で台湾各地、とくに台湾中南部の農村などをホームステイしながら台北で勤務するなど、中南部の本省人(戦前から台湾に住む人々)の民情に触れ、台湾語もマスターして演説でも話す回数が増えた。周美青夫人との間に二女(長女・馬唯中、次女・馬元中)。娘は二人とも米国留学中。57歳。(写真と文・深川耕治=08年3月22日記)


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