中国企画記事 特選
2004年10月2日記

目的は観光じゃなくて結婚?!
中国本土客の香港個人旅行解禁
北京や上海の若い女性が嫁入り合戦
 10月1日の国慶節(中国建国記念日)から一週間の長期祝日休暇となっている黄金週(ゴールデンウイーク)期間の中国本土では、香港への個人旅行が解禁となったこともあって香港旅行が急増している。九月三十日、個人旅行目的で香港入りした中国本土客は二万五千人に上り、前年同日比で六割増。黄金週で約四十万人の中国本土客が香港を訪れる見込みだ。

 香港の若者が集まる人気スポットのコーズウェイベイやモンコックでは、広東語よりも普通語(中国語)で会話する若者の声が目立ち、貴金属店や高級ブランド店には中国本土の新富豪らが群がり、香港の新たな上得意客となりつつある。

 その一方、個人旅行目的で香港観光を楽しんでいるはずの若い中国本土客の中で、観光など二の次で結婚紹介所へ直行するケースが増えている。大半は北京や上海から来た大学卒業以上の高学歴を持つ若い女性だ。

 中国本土の男性大卒者の平均収入に比べて香港の男性大卒者の収入は一・五倍から二倍程度は高く、中国本土の若い女性にとっては、香港人男性と結婚して移民したいという願望が根強いことを示している。

 中国本土客の香港への個人旅行が解禁される以前、香港人男性は結婚後も共稼ぎが当然で生活力にシビアすぎる香港女性に嫌気がさし、中国本土に出かけては中国本土の若い女性を囲って二重生活をする者が少なからずいた。だが、中国本土での香港個人旅行解禁は「真剣なお付き合い」を求める高学歴中国人女性の香港流入という意外な現象を巻き起こしつつある。(深川耕治、04年10月2日記)