話題の人登場 2011年5月12日記(深川耕治)

   



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中国の情報遮断と版権侵害を嘆く人気ネット小説家、慕容雪村氏

 中国ネット文学の人気作家の一人としてネット文学作品の著作権問題や中国政府の情報統制をめぐり、ミニブログでの発言が日々、注目を集めている。

 2002年に発表した「成都、今夜請将我遺忘」が大都市に生活する者たちのストレスや憂いを描いてネット上で大反響を巻き起こし、03年に発表した「天堂向左、深セン(土ヘンに川)往右」でインターネット文学の創作分野を確立した。

 中国の大手ポータルサイト「百度」にある「百度文庫」に著作権のある文学作品が無断で野放し状態に全文紹介されていることに対して3月15日、韓寒や郭敬明ら人気作家50人の一人として「中国作家が百度文庫を問う 我々の権利」という抗議文を発表。

 数千万のアクセス数があった自身のネット小説「成都、今夜請将我遺忘」が07年に映画化が決まって封切り直前に一時上映禁止になり、中国政府の「表現の自由」への厳しい統制にミニブログには「情報化社会が発達している時代にファイアウオール内の中国は原始社会のようだ」と批判。

 「ネット文学という言葉は賛同できないがネット文学作品は肯定できる。ここ百年で中国に大文豪が輩出されるとすれば、間違いなくネット上からだ」と話す。

 執筆した人気ネット小説「原諒我紅??倒(逆さ浮き世を責めないで)」の電視版権を巡り、委託契約した盛大文学有限公司との契約内容が三年たっても不透明なままであることを不服として5月18日にミニブログで「盛大文学への公開書簡」を発表。反響が大きく、「成都商報」記者が同問題を取材する中で二者間での溝が埋まり、公開書簡の内容を本人がブログから削除した。

 1974年、中国東北地方の生まれ。本名は●(赤ヘンにオオザト)群。1996年から2000年まで四川省成都に住み、01年に広東省深セン(土ヘンに川)へ。広州に移り住み、04年に浙江省杭州で執筆活動を続けている。哲学者プラトンの作品を愛し、読書量は年間100冊程度。独身の37歳。




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