中国企画記事 特選
2004年5月30日記

商売繁盛する「殴られ屋」−中国

香港映画まねて3分50元

 香港の流行文化、とりわけアイドルの髪型や服装が中国本土の青少年に大きな影響を与え、中国の消費文化のトレンドとなりつつある。予想外だったこととして、香港の人気俳優アンディ・ラウ(劉徳華)主演のラブコメディー映画「痩身男女」で出てきた新種の商売「人間サンドバッグ(殴られ屋)」が中国本土で新たに“興行”されている。
 同映画では、肥満男である主役の劉徳華が、女友達の香港人肥満女性のダイエットに協力するため、日本の新宿・歌舞伎町で殴られ屋のアルバイトをするシーンがあり、この殴られ屋が中国本土でも新商売として広がりつつあるのだ。
 退役軍人の胡超さんは、最初に殴られ屋を中国本土で商売にした。人々の憂さ晴らしのために広東省広州市内で「人間サンドバッグ」との名前で露店を構え、客から一回殴られるたびに三元(一元=一三円)もらい、三分間殴られ続ければ五十元をもらっている。殴られ屋はこのほか、江蘇省南京、山東省済南の街頭やバーなどで次々と出現している。
 四川省成都にある多くの高級ナイトクラブでは最近、「人間サンドバッグ」が出し物として人気を博している。客はわずか五十元で殴られ屋を殴り続けることができる。
 広東省深センでは殴られ屋ならぬ「尻たたき」の商売が出現。「痩身男女」を見て発案した安徽省宿州出身の男性は「一回十元、二回やれば一回追加サービス」というやり方で、女性の憂さ晴らしのために自分の尻をたたかせる商売を始めた。これなら大けがをすることもなく、たたく側の女性たちも「大満足」という。
(香港紙「東方日報」五月三十日付=翻訳・深川耕治)