中国企画記事 特選

2004年8月5日記

中国初のハブ空港きょう開業 広州新空港
旅客ロビー国内最大、香港と競合
 中国初の拠点(ハブ)空港(地図参照)として約四年がかりで建設した中国広東省広州の新白雲国際空港が完成し、8月5日、正式運用が始まった。

 建設費は国内最大規模の約二百億元(約二千八百億円)で旅客ロビーも国内最大。北京や上海と並ぶ中国三大空港として乗り継ぎ簡素化や輸送能力強化を図り、当面、アジア最大のハブ空港を目指す同空港にとって最大の競合相手は香港国際空港(下表参照)となっている。

 新空港の敷地面積は十五平方キロで旧空港(新空港開業で廃止)の約四倍。新空港は開業時、滑走路が二本だが、今年末から新たに二本追加する第二期拡張工事を着工。華南地区の需要増を見越して二〇一〇年には滑走路が計四本になる計画で、最終的には五本まで増やす。成田、仁川、香港、シンガポール、上海などアジアの主要な国際空港は滑走路が二本しかない中で、広州新空港の滑走路が四本になれば、旅客取り扱い能力は最高八千万人となり、華南地域での取扱量優位を目指している。

 また、貨物取扱量世界一の香港国際空港は国際路線数が百三十六路線、広州新空港は現在、わずか二十二路線。二〇二〇年までに九十路線まで増やす目標だ。とはいえ、香港国際空港は華南地域向けが大半の輸出貨物について将来、地位低下を懸念しており、九月以降、着陸費値引きを決定し、強力なライバルとなる新空港出現で新たなサービス対策が急務となっている。

 広州新空港での初フライトは8月5日午前7時発海口行き中国南方航空のボーイング七五七型機。当初はボーイング七三七型機を使う予定だったが、予約が即満席となり、百九十八人搭乗可能な七五七型機に変更を余儀なくされるほどの人気ぶりだ。(2004年8月5日記、深川耕治)

【広州新空港と香港国際空港の規模比較】
       広州新空港    香港国際空港
総工費   185億香港ドル  1560香港ドル
敷地面積  15平方キロ    12.55平方キロ
開業日   2004年8月5日 1998年7月6日
年間旅客  2500万人    4500万人
取扱能力
年間貨物  100万d     300万d
取扱能力